【意味怖】彼女との思い出 ＊概要欄に解説
語り手は今の彼女に、昔亡くなった彼女の話をしていない。
なのに今の彼女が「墓を見つけることができた」のは何故か。
つまり今の彼女は、昔の彼女の名前を知っていたことになる。
彼女が亡くなったのは4年前で、今の彼女は5年の恋と言って
いることから、彼女が亡くなる前から、語り手の男のことを
好きだったことになる。
階段から落ちたのではなく、落とされたのだとすれば・・・
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | tomoya | 5385 | B++ | 6.1 | 88.5% | 238.4 | 1474 | 190 | 37 | 2024/12/10 |
関連タイピング
-
あの有名な恐怖のシューマイですｗ
プレイ回数7803長文かな1063打 -
プレイ回数1297かな240打 -
プレイ回数621短文かな169打 -
プレイ回数1127かな206打 -
プレイ回数352短文かな182打 -
プレイ回数2330長文2168打 -
プレイ回数3171長文1866打 -
プレイ回数1129118打
問題文
(がくせいじだいけっこんのやくそくをしたひとがいた)
学生時代、結婚の約束をした人がいた。
(そのこのことがほんとうにすきでおたがいせいじんをむかえたらけっこんをするとおもっていた)
その子のことが本当に好きで、お互い成人を迎えたら結婚をすると思っていた。
(まわりにもこうにんのかっぷるだった)
周りにも公認のカップルだった。
(そんなあるひ)
そんなある日。
(かのじょがしんだ)
彼女が死んだ。
(もくげきしゃによるとかいだんからあしをすべらせておちたのだという)
目撃者によると、階段から足を滑らせて落ちたのだという。
(しょっくだった)
ショックだった。
(まるでじぶんのからだのはんぶんをうしなったようなかんかくだった)
まるで自分の体の半分を失ったような感覚だった。
(かのじょがこのよをさって４ねん)
彼女がこの世を去って4年。
(あれからしょうじきじぶんがどうやっていきてきたのかおぼえていない)
あれから正直、自分がどうやって生きてきたのか覚えていない。
(ただたんにいきていただけ)
ただ単に、生きていただけ。
(おれのたましいはかのじょといっしょにしんでしまったのだとさえおもっていた)
俺の魂は、彼女と一緒に死んでしまったのだとさえ思っていた。
(それでもいい)
それでもいい。
(いっそかのじょのもとへいこうとなんどもかんがえた)
いっそ、彼女の元へ行こうと何度も考えた。
(さまざまなひととのであいもあったがこころをうごかされることはなかった)
様々な人との出会いもあったが、心を動かされることはなかった。
(きっとこのままおれはだれのことをあいすこともなくかのじょをおもったまま)
きっとこのまま俺は、誰のことを愛すこともなく、彼女を想ったまま
(さいごをとげるのだろう)
最期を遂げるのだろう。
(そうしんじていた)
そう信じていた。
(そんなぬけがらのようなおれだったがａこというじょせいとであった)
そんな抜け殻のような俺だったが、A子という女性と出会った。
(ａこはけんしんてきにおれにつくしてくれた)
A子は献身的に、俺に尽くしてくれた。
(どんなにきょぜつしてもおれにやさしくせっしてくれる)
どんなに拒絶しても、俺に優しく接してくれる。
(ａこにはすきだったひとのことははなしていない)
A子には、好きだった人のことは話していない。
(それなのにおれのこころのきずをさぐることなくふつうにとなりにいてくれる)
それなのに、俺の心の傷を探ることなく、普通に隣にいてくれる。
(いつしかａこがとなりにいることがしぜんなことになった)
いつしか、A子が隣にいることが自然なことになった。
(いつのまにかわらうことができているじぶんにきづいた)
いつの間にか、笑うことができている自分に気づいた。
(ａこといっしょならおれはこのさきもまえをむいてあるいていけるのではないだろうか)
A子と一緒なら、俺はこの先も、前を向いて歩いていけるのではないだろうか。
(もうこころにくぎりをつけよう)
もう心に区切りをつけよう。
(こんどはａこをしあわせにしよう)
今度はA子を幸せにしよう。
(そうこころにちかいおれはａこにこくはくした)
そう、心に誓い、俺はA子に告白した。
(するとａこは５ねんのこいがようやくみのったとほほえんだ)
するとA子は、5年の恋がようやく実った、とほほ笑んだ。
(ぜんぶはなそう)
全部話そう。
(なくなったかつておれのすべてだったかのじょのおはかのまえで)
亡くなった、かつて俺の全てだった彼女のお墓の前で。
(かのじょがなくなってはじめてのはかまいり)
彼女が亡くなって、初めての墓参り。
(すこしきもちがふくざつにざわめくなかかのじょのおはかをさがす)
少し気持ちが複雑に騒めく中、彼女のお墓を探す。
(そんなときとなりをあるくａこがこういった)
そんな時、隣を歩くA子がこう言った。
(あありましたよここですね)
「あ、ありましたよ。ここですね。」
(おれはａことのこんやくをはきしじしした)
俺はA子との婚約を破棄し、自死した。