ジェヘナ

(なあげんき？ちょうしはどうだい？ああもうねそういうのやめたんだ)

なあ元気？調子はどうだい？ああもうねそういうのやめたんだ

(うんなんかもうかいふくのみこみはないそうなんだなにもきかないでくれ)

うんなんかもう回復の見込みはないそうなんだなにも聞かないでくれ

(こうかいねぶみだんしょうかいかいごえつきょうゆうもされんだーだ)

後悔値踏み談笑会介護悦共有もサレンダーだ

(はいそうですしょうしんしょうめいぼくのせいだったよくあるはなし)

はいそうです正真正銘僕のせいだったよくある話

(たんじゅんめいかいをものにしたくてかくあるべきというりそうをころして)

単純明快をものにしたくて斯くあるべきという理想を殺して

(もうさんざんだってにげるゆうきもないはやくもっとおちて)

もう散々だって逃げる勇気もないはやくもっと堕ちて

(「いきていたいよ」まいよのどをふさぐとうめいのがいよう)

「生きていたいよ」毎夜喉を塞ぐ透明の概要

(はいをむしばむじつざいもりふじんもこどくもうらまなくていい)

肺を蝕む実在も理不尽も孤独も恨まなくていい

(それらすべていみはないんだぼくらはいきるしかないんだ)

それら全て意味はないんだ僕らは生きるしか無いんだ

(おいおまえそっちはどうだい？ああまだそんなことやってんだ)

おいお前そっちはどうだい？ああまだそんなことやってんだ

(そういやつきあってたことはどうなったんだ？なにもいわないでくれ)

そういや付き合ってた子とはどうなったんだ？なにも言わないでくれ

(しょうらいねたみはいぼくかんわいやれすくびもつれないな)

将来妬み敗北感ワイヤレス首も吊れないな

(はいきょうえつたいへんみにしみるおはなしでしたみたされたかい？)

はい恐悦大変身に染みるお話でした満たされたかい？

(まっくろくにごってわれたこころをあるこーるでしょうどくしてねむる)

真っ黒く濁って割れた心をアルコールで消毒して眠る

(もうあんたんたるたいがのみずになってもっともっともっともっとおちて)

もう暗澹たる大河の水になってもっともっともっともっと堕ちて

(「いきていたいよ」まいよのどをつかむくうきもみらいもないぞうをかたるにくかいも)

「生きていたいよ」毎夜喉を掴む空気も未来も内蔵を騙る肉魂も

(しあわせもうちゅうもうたがわなくていいそれらすべてかわらないんだぼくらは)

幸せも宇宙も疑わなくていいそれら全て変わらないんだ僕らは

(しらなくていいんだ)

知らなくていいんだ

(「いきていたいよ」なんでかわからないけど「いきていたいよ」ｄｎａというせいしょ)

「生きていたいよ」なんでか分からないけ「生きていたいよ」DNAという聖書

(ほんのうもきょうふもうらまなくていいどうせなにもかわらないんだ)

本能も恐怖も恨まなくていいどうせ何も変わらないんだ

(「いきていたいよ」なんのきぼうもないけど「いきていたいよ」)

「生きていたいよ」なんの希望もないけど「生きていたいよ」

(ほんのうはあかくみゃくうつの「いきていたいよ」「いきてたくないよ」)

本能は赤く脈打つの「生きていたいよ」「生きてたくないよ」

(ほんとうにざんねんだけどぼくらいきるしかないんだ)

本当に残念だけど僕ら生きるしかないんだ

(だましてごめんよいえなくてごめんよ)

騙してごめんよ言えなくてごめんよ

(そしてほんとうにかなしいけれどくるしみだけがきずななんだ)

そして本当に悲しいけれど苦しみだけが絆なんだ