怖い話《統合失調症という病》1

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問題文

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(たまにでんしゃやまちなかでなにもないちゅうにむかってはなしかけているひとがいるでしょ?)

たまに電車や街中で何もない宙に向かって話しかけている人がいるでしょ?

(だいたいみんながふれないようにしているそんざい、だいたいのひとがせいしんにやまいをかかえていて)

大体皆が触れないようにしている存在、大体の人が精神に病を抱えていて

(げんかくなどにくるしめられているとおもわれている・・・)

幻覚などに苦しめられていると思われている・・・

(でも、このげんかくがげんかくじゃなかったとしたら・・・?10ねんくらいまえのはなし)

でも、この幻覚が幻覚じゃなかったとしたら・・・?10年くらい前の話

(とうじおれはだいがくににゅうがくしたばかりでひびしんかんやごうこんでのみあるいていた)

当時俺は大学に入学したばかりで日々新歓や合コンで飲み歩いていた

(そんなときにおなじさーくるであったのがaだった)

そんな時に同じサークルであったのがAだった

(aはなかなかのいけめんではなしじょうずだがやたらとけんきょなやつですぐになかよくなった)

Aは中々のイケメンで話し上手だがやたらと謙虚な奴ですぐに仲良くなった

(いえがだいがくのちかくでさらにひとりぐらしということもありほぼまいにちいりびたりでのんでいて)

家が大学の近くで更に一人暮らしという事もありほぼ毎日入り浸りで飲んでいて

(あるちゅうこんびなんてよくよばれていた)

アル中コンビなんてよく呼ばれていた

(いけめんでめだつaとこんびとよばれおれはまんざらでもなかったし)

イケメンで目立つAとコンビと呼ばれ俺は満更でもなかったし

(じっさいおれとaはさーくるないでも1、2ばんにさけがつよかったので)

実際俺とAはサークル内でも1、2番に酒が強かったので

(のむりょうもみんなとくらべたらかなりおおかったとおもう。)

飲む量もみんなと比べたらかなり多かったと思う。

(aはいけめんでめだつそんざいだったのでつねにみんなのちゅうしんにいたが)

Aはイケメンで目立つ存在だったので常にみんなの中心にいたが

(いちばんなかがよかったおれもひつぜんてきにちゅうしんにいることがおおく)

一番仲が良かった俺も必然的に中心にいる事が多く

(いろいろおいしいおもいもさせてもらっていた)

色々美味しい思いもさせてもらっていた

(そんなたのしいだいがくせいかつをおくっていたあるひ、)

そんな楽しい大学生活を送っていたある日、

(ちょうどにねんにあがったばかりのときだった。)

ちょうど二年に上がったばかりの時だった。

(とうじaにはかのじょ(cこ)がいたんだがしんやにじくらいにきゅうにでんわがかかってきた)

当時Aには彼女(C子)がいたんだが深夜二時くらいに急に電話がかかってきた

(おれくん!!aくんのようすがおかしいのすぐうちにきて!!)

俺君!!A君の様子がおかしいのすぐ家に来て!!

(ちょうどのみかいのさいちゅうだったのでめんどうくさかったんだが)

ちょうど飲み会の最中だったので面倒臭かったんだが

など

(あまりのけんまくでじじょうをきいてもとにかくきてのいってんばりだったんで)

あまりの剣幕で事情を聞いてもとにかく来ての一点張りだったんで

(いそいでのみかいをぬけてaのいえにむかうことに)

急いで飲み会を抜けてAの家に向かう事に

(いえにつくととんでもないこうけいがひろがっていた)

家に着くととんでもない光景が広がっていた

(つくえのうえにふんどしすがたのaがちょうどすもうのそんきょのようなしせいでおどっていた。)

机の上に褌姿のAがちょうど相撲のそんきょの様な姿勢で踊っていた。

(おどっていたというかぼんおどりのようにてをうごかしていたんだ。)

踊っていたというか盆踊りの様に手を動かしていたんだ。

(つくえのうえにはせいしゅとしおのようなものがこざらにもってある。)

机の上には清酒と塩の様なものが小皿に盛ってある。

(しょうじきこれだけならようきなaがよっぱらってやっているんだなともおもえるんだが)

正直これだけなら陽気なAが酔っ払ってやっているんだなとも思えるんだが

(かおになみだをながしながらごかんじょーーーごかんじょーーーおおごえでさけんでいる)

顔に涙を流しながらごかんじょーーーごかんじょーーー大声で叫んでいる

(きめつけはあたりにひろがったしょんべんのにおいだった。)

極めつけはあたりに広がったションベンの匂いだった。

(つくえとふんどしがびしょびしょだったのでaのものにちがいなかった。)

机と褌がびしょびしょだったのでAのものに違いなかった。

(はなしかけてもまったくのむはんのうでおおごえでさけびながらおどりつづけている)

話し掛けても全くの無反応で大声で叫びながら踊り続けている

(ないていたcこにじじょうをきくと)

泣いていたC子に事情を聞くと

(もともとべやにあそびにいくよていだったがいんたーほんをおしてもでてこない)

元々部屋に遊びに行く予定だったがインターホンを押しても出てこない

(なかからおおごえがきこえたのでどあのぶをまわしてみると)

中から大声が聞こえたのでドアノブを回してみると

(かぎがかかっていなかったのでなかにはいってみた)

鍵が掛かっていなかったので中に入ってみた

(すると、おれがみたこうけいとおなじものがひろがっていた)

すると、俺が視た光景と同じものが広がっていた

(おれがつくまでさいていでもいちじかんいじょうおどりつづけていたことになる。)

俺が着くまで最低でも一時間以上踊り続けていた事になる。

(いよいよまずいじょうきょうだなと)

いよいよまずい状況だなと

(そういうやつではなかったおれはaがやくをやってしまったんだなとおもった。)

そういう奴ではなかった俺はAが薬をやってしまったんだなと思った。

(cごをおちつかせて、たぶんこいつやくやってるわ、けいさつさたになるかも)

C子を落ち着かせて、多分こいつ薬やってるわ、警察沙汰になるかも

(しれないけどこいつのからだがだいじだからきゅうきゅうしゃよぶよとせつめいした。)

しれないけどこいつの体が大事だから救急車呼ぶよと説明した。

(cこもなっとくし、すぐにきゅうきゅうしゃをよぶことに。)

C子も納得し、すぐに救急車を呼ぶ事に。

(きゅうきゅうたいいんがとうちゃくしてもaのようすはかわらなかったがはこばれようとしたさいに)

救急隊員が到着してもAの様子は変わらなかったが運ばれようとした際に

(aがすごいいきおいであばれはじめたのでけいさつもよばれてけっこうなおおさわぎになってしまった。)

Aが凄い勢いで暴れ始めたので警察も呼ばれて結構な大騒ぎになってしまった。

(おれもcこもけいさつにじじょうちょうしゅのようなものもされやくぶつしようまでうたがわれるしまつ)

俺もC子も警察に事情聴取の様なものもされ薬物使用まで疑われる始末

(しかしけっかてきにaのからだからやくぶつはけんしゅつされなかった。)

しかし結果的にAの体から薬物は検出されなかった。

(それからみっかほどしてたいいんしてきたa、げんいんふめいのほっさてきなものとのしんだんのようで)

それから三日ほどして退院してきたA、原因不明の発作的なものとの診断の様で

(あのときのきおくはほとんどないらしくのみすぎたみたいだなと)

あの時の記憶はほとんどないらしく飲み過ぎたみたいだなと

(いつものえがおでわらっていた。)

いつもの笑顔で笑っていた。

(あんしんしたおれは、のみすぎてげんかくでもみてたんだろ!)

安心した俺は、呑みすぎて幻覚でも見てたんだろ!

(とうとうほんもののあるちゅうだななんてかるくちをたたいていた)

とうとう本物のアル中だななんて軽口を叩いていた

(しかしそのひからaはすこしずつおかしくなっていった)

しかしその日からAは少しずつおかしくなっていった

(ぼーっとしていることがおおくなり、ぼそぼそとかべにむかってはなしているのを)

ボーっとしている事が多くなり、ボソボソと壁に向かって話しているのを

(ひんぱんにみかけるさまになった。がっこうもだんだんとこなくなってしまった。)

頻繁に見かける様になった。学校も段々と来なくなってしまった。

(しんぱいでなんどもたずねにいったんだが、すこしたいちょうがわるいだけとはぐらかされ、)

心配で何度も訪ねに行ったんだが、少し体調が悪いだけとはぐらかされ、

(しまいにはすこしきょりをおきたいかられんらくするまでこないでくれといわれるしまつ。)

しまいには少し距離を置きたいから連絡するまで来ないでくれと言われる始末。

(しょうじきかなりへこんだがここまでいわれてしんぱいするのもばからしくなり)

正直かなり凹んだがここまで言われて心配するのも馬鹿らしくなり

(おれもいじでもれんらくくるまでいかねーなんてかんがえながらすごしていた)

俺も意地でも連絡来るまで行かねーなんて考えながら過ごしていた

(さんかげつくらいたったころだろうか、aからきゅうにでんわがかかってきた)

三か月くらい経った頃だろうか、Aから急に電話が掛かってきた

(はなしておきたいことがあるからいえまできてくれ・・・)

話しておきたい事があるから家まで来てくれ・・・

(おれはなんかただごとじゃないふんいきをかんじ、すぐにいえにむかうことに。)

俺はなんかただ事じゃない雰囲気を感じ、すぐに家に向かう事に。

(げんかんをあけるとさけのにおいがへやちゅうにじゅうまんし、なかにはかわりはてたaがいた。)

玄関を開けると酒の匂いが部屋中に充満し、中には変わり果てたAがいた。

(がりがりにやせてひげをぼーぼーにはやしたaはさけをのんでいた。)

ガリガリに痩せてひげをボーボーに生やしたAは酒を飲んでいた。

(おどろいているおれにaはしんじないかもしれないけどおまえには)

驚いている俺にAは信じないかもしれないけどお前には

(ほんとうのはなしをしておきたいといった。)

本当の話をしておきたいと言った。

(??????)

??????

(まったくようけんがわからないがとりあえずはなしをきくことに)

全く要件が分からないがとりあえず話を聞く事に

(するとaはこんなことをはなしはじめた。)

するとAはこんな事を話し始めた。

(いちばんさいしょのほっさがおきるみっかほどまえaはゆうじんとりんけんまできゃんぷにいっていた。)

一番最初の発作が起きる三日程前Aは友人と隣県までキャンプに行っていた。

(そこでばーべきゅーをしたのだがにくをやいているとひから)

そこでバーベキューをしたのだが肉を焼いていると火から

(ものすごいくさいにおいがあたりにたちこめてきて、かまどのなかのきをのけると)

物凄い臭い匂いが辺りに立ち込めてきて、かまどの中の木を退けると

(たいりょうのこげたなにかのどうぶつのけのようなものがでてきて、)

大量の焦げた何かの動物の毛のような物が出てきて、

(きもちわるいとなってまたあらたなかまどでやりなおしたんだが)

気持ち悪いとなってまた新たなかまどでやり直したんだが

(そのひからおかしなことがおきるようになったんだ。)

その日からおかしな事が起きるようになったんだ。

(まちなかやがっこう、くるまのなかでふっとあのどうぶつのけのにおいがしてきて)

街中や学校、車の中でふっとあの動物の毛の匂いがしてきて

(そのにおいがするとかならずしかいのはしにめとはながないくちだけのきものをきたおんながみえる)

その匂いがすると必ず視界の端に目と鼻が無い口だけの着物を着た女が見える

(くちだけをにたーとしてこちらをみつめてくるんだ。)

口だけをニターとしてこちらを見つめてくるんだ。

(それがみえるたびにちかづいてくるんだよ)

それが見える度に近づいて来るんだよ

(え?かんぜんにげんかくじゃん・・・とおもったおれのたいどがわかったのか)

え?完全に幻覚じゃん・・・と思った俺の態度が分かったのか

(とにかくさいごまできいてくれというa)

とにかく最後まで聞いてくれというA

(うなずくとaはつづきをはなしはじめた。)

頷くとAは続きを話し始めた。

(きゅうきゅうしゃではこばれるぜんじつaはきみょうなゆめをみたという。)

救急車で運ばれる前日Aは奇妙な夢を見たという。

(ゆめのなかでaはaのしゅごれいとなのるろうじんとであった。)

夢の中でAはAの守護霊と名乗る老人と出会った。

(ろうじんはいまおまえがみているきもののおんなはむかしせんぞがころしたおんなで)

老人は今お前が見ている着物の女は昔先祖が殺した女で

(しんだあともおんねんによってせんぞをくるしめてきたが、)

死んだ後も怨念によって先祖を苦しめてきたが、

(たまりかねたせんぞがしそんもろともわれがけつぞくがこんごいっさいそのとちに)

たまりかねた先祖が子孫もろとも我が血族が今後一切その土地に

(ちかよらないというじょうけんでいんがをきったものだとせつめいした。)

近寄らないという条件で因果を切ったものだと説明した。

(aがきゃんぷでたまたまそのとちにあしをふみいれてしまったため)

Aがキャンプでたまたまその土地に足を踏み入れてしまった為

(そのいんががまたうまれてしまったのだという。)

その因果がまた生まれてしまったのだという。

(このままだとくるしめられながらころされると、それがいやなら)

このままだと苦しめられながら殺されると、それが嫌なら

(あしたのしていしたじかんにこれからいうものをじゅんびしていうとおりになさいと)

明日の指定した時間にこれからいうものを準備して言うとおりになさいと

(せつめいをすべてききおわるとどうじにめがさめたんだ。)

説明を全て聞き終わると同時に目が覚めたんだ。

(じっさいにおんなをひんぱんにみていたしわらにもすがるおもいでいわれたことをじっこうした。)

実際に女を頻繁に見ていたし藁にも縋る思いで言われた事を実行した。

(ただしつくえにのったじてんからきおくがないおまえやかのじょがきたことも)

ただし机に乗った時点から記憶がないお前や彼女が来た事も

(きゅうきゅうしゃではこばれたこともまったくおぼえていない。)

救急車で運ばれた事も全く覚えていない。

(しかもこれだけじゃおわらなかったんだ。)

しかもこれだけじゃ終わらなかったんだ。

(そのひいこうなんとそのおんながちょくせつはなしかけてくるようになったらしい。)

その日以降なんとその女が直接話しかけてくるようになったらしい。

(こんなことをいうとうそにしかおもえないけど)

こんな事を言うと嘘にしか思えないけど

(あいつははっきりとはなしかけてくるんだ。)

あいつははっきりと話しかけてくるんだ。

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