恋花

(かぜがほどいたかみうすぎのかたにゆれてる)

風が解いた髪　薄着の肩に揺れてる

(いまもこんなにあいたいきもち)

今もこんなに　逢いたい気持ち

(そっとめぶいたこいごころ)

そっと芽吹いた　恋心

(さりげないことばに)

さりげない言葉に

(かくしたあわいかおりは)

隠した淡い香りは

(あなたへはなつあわいろおもい)

あなたへ放つ　薄色想い

(ひとりこがれるこいのはな)

ひとり焦がれる　恋の花

(いたみにもにたこのおもいに)

痛みにも似たこの想いに

(ひとひらのねがいこめて)

ひとひらの願い込めて

(やさしさからこぼれおちたひかりが)

優しさからこぼれ落ちた光が

(このほおをつたう)

この頬を伝う

(さきほこれはなのように)

咲き誇れ　花のように

(はかなくてうつくしい)

儚くて美しい

(そのゆびをのばしてふれられたら)

その指を伸ばして　触れられたら

(ほほえみをさかせたい)

微笑みを咲かせたい

(いとしさはあざやかに)

愛しさは　鮮やかに

(わたしをいろどってくこいをくれたように)

私を彩ってく　恋をくれたように

(おなじだけのせつなさを)

同じだけの切なさを

(あなたにあげたい)

あなたにあげたい

(そのむねのみなもにわたしのすがたうつして)

その胸の水面に　私の姿映して

(ねむれぬよるはゆめのほとりで)

眠れぬ夜は　夢の辺りで

(あなたとえがくわこいもよう)

あなたと描くわ　恋模様

(こころのゆくえいそぎすぎて)

心の行方　急ぎ過ぎて

(あしたさえみえなくなる)

明日さえ見えなくなる

(ここにいるとつたえたくて)

ここにいると伝えたくて

(なんどもそのすがたよぶの)

何度もその姿呼ぶの

(さきほこるはなのように)

咲き誇る花のように

(きれいだとささやいて)

綺麗だと囁いて

(そしていつのひにか)

そしていつの日にか

(あなたという)

あなたという

(ひだまりでさかせたい)

陽だまりで咲かせたい

(いとしさはしょうじょのように)

愛しさは　少女のように

(わたしをかがやかせるひとをあいすること)

私を輝かせる　人を愛すること

(そのいっしゅんのきらめきでつつんであげたい)

その　一瞬の煌きで包んであげたい

(まちわびてこいしくてながれたひとしずく)

待ちわびて　恋しくて　流れた一雫

(はもんむねのおくへひろがってく)

波紋　胸の奥へ広がってく

(だきしめてそのうでで)

抱きしめてその腕で

(ささぐこのきもちを)

捧ぐこの気持ちを

(はなびらちりゆくそのまえにどうか)

花びら散りゆくその前に　どうか

(さきほこれはなのように)

咲き誇れ　花のように

(はかなくてうつくしい)

儚くて美しい

(そのゆびをのばしてふれられたら)

その指を伸ばして　触れられたら

(ほほえみをさかせたい)

微笑みを咲かせたい

(いとしさはおしみなく)

愛しさは　惜しみなく

(こころにふりそそいでけっしてまよわないわ)

心に降り注いで　決して迷わないわ

(そのすべてにこいしてるわたしを)

そのすべてに恋してる私を

(あなたにあげたい)

あなたにあげたい