幻滅の荒野に花咲く勇気～108章

(「だむがはかいされた・・・・・・！」みはりだいからけいこくのこえがひびいた。)

「ダムが破壊された……！」見張り台から警告の声が響いた。

(むらのじめんがみずをすいこみ、またたくまにりゅうさへとかわりはじめた。)

村の地面が水を吸い込み、瞬く間に流砂へと変わり始めた。

(「あしをうばうわなか・・・・・・」すこーるはけんをかまえ、れいせいにじょうきょうをみきわめた。)

「足を奪う罠か……」スコールは剣を構え、冷静に状況を見極めた。

(「やはりさくをめぐらせたか、らむざ・・・・・・」かれはしずかにつぶやいた。)

「やはり策を巡らせたか、ラムザ……」彼は静かに呟いた。

(けんぎのごくいであるあしばをふうじるらむざのわながはつどうしたのだ。)

剣技の極意である足場を封じるラムザの罠が発動したのだ。

(すこーるはけんをにぎりしめ、「まだおわらせない」とけついをかためた。)

スコールは剣を握りしめ、「まだ終わらせない」と決意を固めた。

(「おまえのおもいどおりにはさせない」そのひとみにはせんいがやどっていた。)

「お前の思い通りにはさせない」その瞳には戦意が宿っていた。

(むらのちゅうしんぶでは、りゅうさがあしばをのみこみ、こんらんがひろがっていた。)

村の中心部では、流砂が足場を飲み込み、混乱が広がっていた。

(すこーるはけんをにぎりなおし、「このばをせいするのはおれたちだ」とつぶやく。)

スコールは剣を握り直し、「この場を制するのは俺たちだ」と呟く。

(むらびとたちをまもるため、かれはらむざのさくをうちやぶるかくごをきめた。)

村人たちを守るため、彼はラムザの策を打ち破る覚悟を決めた。

(そのとき、あんやのなかからぎるがめっしゅがすがたをあらわした。)

そのとき、闇夜の中からギルガメッシュが姿を現した。

(「このこんらんのなか、おまえたちはもがきくるしむだけだ」とあざわらう。)

「この混乱の中、お前たちはもがき苦しむだけだ」と嘲笑う。

(すこーるはむごんでかまえ、つめたいしせんをぎるがめっしゅにむけた。)

スコールは無言で構え、冷たい視線をギルガメッシュに向けた。

(くらうどもとなりにたち、「おわらせるぞ」とみじかくいった。)

クラウドも隣に立ち、「終わらせるぞ」と短く言った。

(ふたりはどうじにけんをぬき、てきのほういにとつげきした。)

二人は同時に剣を抜き、敵の包囲に突撃した。

(「じゃまはさせない」とくらうどがさけび、ぶれいばーをはなつ。)

「邪魔はさせない」とクラウドが叫び、ブレイバーを放つ。

(すこーるは「ぐれんかけりひらめき」をはつどうし、するどいいっせんでてきをなぎはらった。)

スコールは「紅蓮翔閃」を発動し、鋭い一閃で敵を薙ぎ払った。

(ぎるがめっしゅはおどろきつつも、すぐにはんげきをこころみる。)

ギルガメッシュは驚きつつも、すぐに反撃を試みる。

(だが、すこーるのけんはすんぶんちがわずかれのこうげきをいなした。)

だが、スコールの剣は寸分違わず彼の攻撃をいなした。

(「このていどか？」すこーるがしずかにちょうはつする。)

「この程度か？」スコールが静かに挑発する。

(そのことばにいらだち、ぎるがめっしゅはもうこうをしかけるが、)

その言葉に苛立ち、ギルガメッシュは猛攻を仕掛けるが、

(くらうどもかせいし、れんけいこうげきでてきをつぎつぎとたおしていく。)

クラウドも加勢し、連携攻撃で敵を次々と倒していく。

(「せりす、いまだ！」くらうどがこうほうにこえをかけた。)

「セリス、今だ！」クラウドが後方に声をかけた。

(せりすがつえをかかげ、「ふぇにっくすよ、もえあがれ！」とえいしょうする。)

セリスが杖を掲げ、「フェニックスよ、燃え上がれ！」と詠唱する。

(ほのおのつばさをひろげたふぇにっくすが、せんじょうにふたたびいのちのちからをあたえた。)

炎の翼を広げたフェニックスが、戦場に再び命の力を与えた。

(そのちからでむらびとたちはたちあがり、なかまもきずをいやされた。)

その力で村人たちは立ち上がり、仲間も傷を癒された。

(「みな、さいごまでたたかおう！」せりすのことばにしきがたかまる。)

「皆、最後まで戦おう！」セリスの言葉に士気が高まる。

(かげまるはうつせみのじゅつでてきをほんろうし、「いまだ！」とさけぶ。)

カゲマルは空蝉の術で敵を翻弄し、「今だ！」と叫ぶ。

(かいるはてきのはいごにしのびこみ、だましうちをせいこうさせた。)

カイルは敵の背後に忍び込み、だまし討ちを成功させた。

(りかるどがしえんまほうをてんかいし、「これでぜんいんのちからをたかめる」という。)

リカルドが支援魔法を展開し、「これで全員の力を高める」と言う。

(「ぜんりょくでいくわよ！」せりすがせんじんをきり、なかまたちがつづいた。)

「全力で行くわよ！」セリスが先陣を切り、仲間たちが続いた。

(てきのざんとうもひっしにおうせんするが、くらうどとすこーるがかべとなる。)

敵の残党も必死に応戦するが、クラウドとスコールが壁となる。

(「これでおわりだ！」すこーるのけんがひかりをはなち、さいごのいちげきをはなつ。)

「これで終わりだ！」スコールの剣が光を放ち、最後の一撃を放つ。

(そのしゅんかん、てきはかんぜんにうちたおされ、せんじょうにせいじゃくがもどった。)

その瞬間、敵は完全に打ち倒され、戦場に静寂が戻った。

(せりすがふぇにっくすのちからをとくと、ひかりがしずかにきえさった。)

セリスがフェニックスの力を解くと、光が静かに消え去った。

(せんじょうにはひろうかんがただよい、なかまたちはあんどのいきをついた。)

戦場には疲労感が漂い、仲間たちは安堵の息をついた。

(「これで・・・・・・おわったのね」せりすがやさしくほほえむ。)

「これで……終わったのね」セリスが優しく微笑む。

(くらうどがけんをかたにのせ、「まだおわりじゃない」とつぶやく。)

クラウドが剣を肩に乗せ、「まだ終わりじゃない」と呟く。

(すこーるもむごんでけんをぬぐい、「つぎにそなえる」とだけいった。)

スコールも無言で剣を拭い、「次に備える」とだけ言った。

(そのすがたに、せりすはふたたびけついをかためる。)

その姿に、セリスは再び決意を固める。

(「みんながいるかぎり、わたしはまけない」とかのじょはこころにちかう。)

「みんながいる限り、私は負けない」と彼女は心に誓う。

(ろーざがちかづき、すこーるのきずをかくにんする。)

ローザが近づき、スコールの傷を確認する。

(「むりしないで。あなたがたおれたらいみがないわ」)

「無理しないで。あなたが倒れたら意味がないわ」

(「おれはだいじょうぶだ」とすこーるがみじかくかえし、たちあがった。)

「俺は大丈夫だ」とスコールが短く返し、立ち上がった。

(ふぃーねはつえをかかげ、いやしのまほうでみなをいやしはじめる。)

フィーネは杖を掲げ、癒しの魔法で皆を癒し始める。

(「これでしばらくはたたかえるわね」とかのじょはほほえむ。)

「これでしばらくは戦えるわね」と彼女は微笑む。

(りかるどがしえんまほうをとき、「つぎのたたかいにそなえよう」という。)

リカルドが支援魔法を解き、「次の戦いに備えよう」と言う。

(かいるはてきのざんがいをみながら、「みごとなしょうりだな」とわらった。)

カイルは敵の残骸を見ながら、「見事な勝利だな」と笑った。

(かげまるがそらをみあげ、「つぎはもっとやっかいなてきがくるだろう」とつぶやく。)

カゲマルが空を見上げ、「次はもっと厄介な敵が来るだろう」と呟く。

(「それでも、おれたちならのりこえられるさ」くらうどがいう。)

「それでも、俺たちなら乗り越えられるさ」クラウドが言う。

(せりすがつえをにぎりなおし、「みらいはわたしたちがつくるの」という。)

セリスが杖を握り直し、「未来は私たちが作るの」と言う。

(くらうどがなかまをみわたし、「さあ、つぎのもくてきちへむかおう」といった。)

クラウドが仲間を見渡し、「さあ、次の目的地へ向かおう」と言った。

(すこーるがけんをてにし、「どんなてきでもきりふせる」としずかにつぶやく。)

スコールが剣を手にし、「どんな敵でも斬り伏せる」と静かに呟く。

(ろーざがほほえみ、「わたしたちならきっとだいじょうぶ」とやさしくかたりかけた。)

ローザが微笑み、「私たちならきっと大丈夫」と優しく語りかけた。

(せりすはよぞらをみあげ、「このたたかいはおわりじゃない」とつぶやく。)

セリスは夜空を見上げ、「この戦いは終わりじゃない」と呟く。

(なかまたちはむごんでうなずき、こころにつぎのたたかいへのかくごをやどした。)

仲間たちは無言で頷き、心に次の戦いへの覚悟を宿した。

(ふぃーねがつえをもちあげ、「どこまでもいっしょよ」とえがおをみせた。)

フィーネが杖を持ち上げ、「どこまでも一緒よ」と笑顔を見せた。

(かげまるはふっとえみをうかべ、「おれのでばんはまだまだだな」。)

カゲマルはふっと笑みを浮かべ、「俺の出番はまだまだだな」。

(「ぜんりょくをつくすだけさ」かいるがせなかをたたき、まえをむいた。)

「全力を尽くすだけさ」カイルが背中を叩き、前を向いた。

(りかるどもいっぽまえにでて、「かぜのむくまますすむだけだ」という。)

リカルドも一歩前に出て、「風の向くまま進むだけだ」と言う。

(せりすがつえをかかげ、「わたしたちはこのせかいをかえられる」とつげた。)

セリスが杖を掲げ、「私たちはこの世界を変えられる」と告げた。

(かのじょのことばに、ぜんいんのむねにあついおもいがひろがっていった。)

彼女の言葉に、全員の胸に熱い思いが広がっていった。

(「いくぞ！」くらうどのちからづよいこえがひびき、ぜんいんがほをすすめた。)

「行くぞ！」クラウドの力強い声が響き、全員が歩を進めた。

(たびのおわりではなく、あらたなたたかいがかれらをまっている。)

旅の終わりではなく、新たな戦いが彼らを待っている。

(そのみらいへむかい、なかまたちはきぼうをむねにすすみつづけた。)

その未来へ向かい、仲間たちは希望を胸に進み続けた。

(だれもが、じぶんたちのちからでうんめいをきりひらくことをしんじていた。)

誰もが、自分たちの力で運命を切り開くことを信じていた。

(「どんなやみもこえてみせる」とせりすがつぶやき、ほほえんだ。)

「どんな闇も超えてみせる」とセリスが呟き、微笑んだ。

(うんめいのほしが、かれらのみらいをしずかにてらしつづけるのだった。)

運命の星が、彼らの未来を静かに照らし続けるのだった。

(なかまたちはよぞらのほしをみあげ、みらいへのけついをむねにだいた。)

仲間たちは夜空の星を見上げ、未来への決意を胸に抱いた。

(「どんなしれんも、おれたちでのりこえるだけだ」とくらうどがいう。)

「どんな試練も、俺たちで乗り越えるだけだ」とクラウドが言う。

(すこーるがむごんでうなずき、「すすむみちがあるかぎり、おれはたちどまらない」。)

スコールが無言で頷き、「進む道がある限り、俺は立ち止まらない」。

(せりすはつえをにぎりなおし、「わたしたちはひかりをみつけだせる」とちかう。)

セリスは杖を握り直し、「私たちは光を見つけ出せる」と誓う。

(ろーざがよりそい、「どんなみらいでも、いっしょにむかえよう」とほほえむ。)

ローザが寄り添い、「どんな未来でも、一緒に迎えよう」と微笑む。

(ふぃーねがつえをかかげ、「わたしたちなら、どこまでもすすんでいけるわ」。)

フィーネが杖を掲げ、「私たちなら、どこまでも進んでいけるわ」。

(かげまるがなかまをみまわし、「おもしろくなってきたな」とえみをうかべる。)

カゲマルが仲間を見回し、「面白くなってきたな」と笑みを浮かべる。

(かいるはかるくかたをすくめ、「つぎのあいてもゆだんできないな」。)

カイルは軽く肩をすくめ、「次の相手も油断できないな」。

(りかるどがかぜのけはいをかんじとり、「あらしのまえのしずけさかもしれない」。)

リカルドが風の気配を感じ取り、「嵐の前の静けさかもしれない」。

(くらうどがさいごにけんをぬき、「いくぞ」とひとことだけいった。)

クラウドが最後に剣を抜き、「行くぞ」と一言だけ言った。

(せりすがそのせにつづき、「どこまでも、いっしょにすすんでいきましょう」。)

セリスがその背に続き、「どこまでも、一緒に進んでいきましょう」。

(なかまたちはむごんでうなずき、うんめいをきりひらくためにあるきだした。)

仲間たちは無言で頷き、運命を切り開くために歩き出した。