苺色夏花火

(はなびがよをてらした)

花火が夜を照らした

全員

(またらいねんもきみといられるかな)

また来年も君といられるかな

全員

(かぎかけてとじてた)

鍵かけて閉じてた

るぅと

(たいくつなひびそれがにちじょうだった)

退屈な日々それが日常だった

るぅと

(そのこえがすがたがつれだしたんだ)

その声が姿が連れ出したんだ

莉犬

(かんたんにかぎこわして)

簡単に鍵壊して

莉犬

(「がんばろう」なんて)

「がんばろう」なんて

ななもり。

(ちいさなことばでも)

小さな言葉でも

ななもり。

(きみのことばがひかりをくれた)

君の言葉が光をくれた

ころん

(だいじなひもくだらないひも)

大事な日もくだらない日も

ジェル

(くだらないひも)

くだらない日も

さとみ

(おなじけしきをみさせてほしい)

同じ景色を見させて欲しい

さとみ・ジェル

(みさせてほしい)

見させて欲しい

全員

(はじめてとなりでみたそらにさくはな)

初めて隣で見た空に咲く花

すとぷり

(おおきなおとびっくりしてわらう)

大きな音びっくりして笑う

全員

(はしゃぐきみのそのえがおに)

はしゃぐ君のその笑顔に

全員

(めをうばわれちゃってどうしよう)

目を奪われちゃってどうしよう

全員

(つたえたいすきのきもちを)

伝えたいすきの気持ちを

全員

(まいにちが)

毎日が

ころん

(ぜんぶが)

全部が

ななもり。

(うまくいくとか)

うまくいくとか

ななもり。・ころん

(そんなことはないけれど。)

そんなことはないけれど。

全員

(きみのしりたいけしきを)

君の知りたい景色を

さとみ

(そのちかくでさ)

その近くでさ

さとみ

(おなじきもちでみたいなだから)

同じ気持ちで見たいなだから

ジェル

(むかいかぜも)

向かい風も

るぅと

(がたがたみちも)

ガタガタ道も

莉犬

(てをはなさずに)

手を離さずに

るぅと・莉犬

(あるきたいよ)

歩きたいよ

全員

(あきることのないけしき)

飽きることのない景色

全員

(またきみとみることができた)

またきみと見ることができた

全員

(すべてがいとおしくて)

すべてが愛おしくて

全員

(むねのおとがうるさくて)

胸の音がうるさくて

全員

(はなびのおともまわりのこえも)

花火の音も周りの声も

全員

(もうとおくてわからない)

もう遠くてわからない

全員

(「となりでわらいあって」)

「隣で笑いあって」

ななもり。

(「となりでないたりして」)

「隣で泣いたりして」

ジェル

(「たまにはけんかもして」)

「たまには喧嘩もして」

さとみ

(「でもなかなおり」)

「でも仲直り」

ころん

(「となりでまたらいねんも」)

「隣でまた来年も」

るぅと

(「となりであのけしきを」)

「隣であの景色を」

莉犬

(きこえないようにつぶやいた)

聞こえないように呟いた

全員

(さいごのだいはなびくぎづけになる)

さいごの大花火釘付けになる

全員

(そのよこがおずっとわすれたくない)

その横顔ずっと忘れたくない

全員

(てれくさくていえなかった)

照れくさくて言えなかった

全員

(はなびのおとにかきけされるよ)

花火の音に搔き消されるよ

全員

(ただそっとそっとこえにした)

ただそっとそっと声にした

全員

(あいしてる)

あいしてる

全員

(ずっときみのとなりで)

ずっと君の隣で

全員