MIRROR/長尾景

(かがみのなかにすむあなたは)

鏡の中に住む貴方は

(もとめられるすがたせいぎだってさ)

求められる姿 正義だってさ

(こたえがみえないといくりかえして)

答えが見えない問い繰り返して

(まねるようにただおどりつづけた)

真似るようにただ踊り続けた

(ただしいありかたしみこませて)

正しいあり方 染み込ませて

(ことなるからだひとつづつなおして)

異なる体 1つづつ直して

(あいたいするかがみのすがたから)

相対する鏡の姿から

(とおのくじぶんをうらんだ)

遠のく自分を恨んだ

(いつしかわからなくなっていって)

いつしか わからなくなって行って

(いったいさぁなにをしんじたらいいんだって)

いったいさぁ 何を信じたらいいんだって

(きっとさなにもかもがふかんぜんで)

きっとさ 何もかもが不完全で

(あなたにちかづくほど)

貴方に近づくほど

(ぜんぶこわれていくんだ)

全部壊れていくんだ

(みらーこたえてよ)

MIRROR 答えてよ

(ただしいすがたをうつしだしてよ)

正しい姿を映し出してよ

(いまきかせてよ)

今、聞かせてよ

(あこがれたすがたうつしだしてよ)

憧れた姿映し出してよ

(なにもないから)

何もないから

(われたかがみはただしくはないから)

割れた鏡は正しくはないから

(みにくいあなたは)

醜い貴方は

(もうひつようないんだ)

もう必要ないんだ

(せいぎのあいまいさにきづいて)

正義の曖昧さに気づいて

(とりつくろうわらいかたをなおして)

取り繕う笑い方を直して

(だれかがくりかえしたひびがさ)

誰かが繰り返した日々がさ

(おそろしくてただにげだした)

恐ろしくてただ逃げ出した

(どうしたっていつだって)

どうしたって いつだって

(なにものかになりたかったんだ)

何者かになりたかったんだ

(きっとただしさってもんに)

きっと正しさってもんに

(ひかれてしまってたんだって)

惹かれてしまってたんだって

(いったいいつからさぁ)

いったい いつからさぁ

(かんちがいをしていたんだ)

勘違いをしていたんだ

(あなたにちかづくほど)

貴方に近づくほど

(ぜんぶうしなっていたこと)

全部、失っていたこと

(みらーこたえてよ)

MIRROR 答えてよ

(とうめいなすがたをうつしだしてよ)

透明な姿を映し出してよ

(いまきかせてよ)

いま聞かせてよ

(なにものにもなれなかったすがたを)

何者にもなれなかった姿を

(みらーこたえてよ)

MIRROR 答えてよ

(ただしいすがたをうつしだしてよ)

正しい姿を映し出してよ

(いまきかせてよ)

今、聞かせてよ

(しがみつくすがたうつしだしてよ)

しがみつく姿映し出してよ

(なにもないから)

何もないから

(かがみはなにもうつしはしないから)

鏡は何も映しはしないから

(みにくいあなたが)

醜い貴方が

(いまただしいすがただ)

今、正しい姿だ