poison-劇薬-

(へいぼんでたいくつで)

平凡で退屈で

(つまらないものなんて)

つまらないものなんて

(いらない)

要らない

(どくにもくすりにもなりえない)

毒にも薬にもなり得ない

(ことばになんのいみがあるのか)

言葉に何の意味があるのか

(だれにもりかいしてもらえなくていい)

誰にも理解してもらえなくていい

(しんじたせかいがくずれさるなんて)

【信じた】世界が崩れ去るなんて

(いちびょうでたりるから)

一秒で足りるから

(ぜつぼうをふみこえて)

絶望を踏み越えて

(きぼうがかがやくと)

希望が輝くと

(しんじてみゃくうついのち)

【信じて】脈打つ心臓(いのち)

(ささげよう)

捧げよう

(ひかりのためならば)

至光(ひかり)のためならば

(このむねきりさき)

この胸切り裂き

(さいごのひとしずく)

最後の一滴(ひとしずく)

(くちびるにたらし)

唇に滴らし

(ぬらしてあげる)

濡らしてあげる

(へいぼんでたいくつなたみ)

平凡で退屈な民

(せかいのだいぶぶん)

世界の大部分

(じゃくしゃだからこそ)

弱者だからこそ

(ぜつぼうのふちにたち)

絶望の淵に立ち

(そこからなしうる)

そこから為し得る

(じゃいあんときりんぐ)

大金星(ジャイアントキリング)

(だれもがひしょうできる)

誰もが飛翔できる

(なんてわけない)

なんてワケない

(しんじたせかいはかくもざんこくで)

【信じた】世界はかくも残酷で

(いちびょうでかわるから)

一秒で変わるから

(ぜつぼうをふみこえて)

絶望を踏み越えて

(きぼうがかがやくと)

希望が輝くと

(しんじてぐらすにそそぐ)

【信じて】グラスに注ぐ

(げきやくを)

劇薬を

(すぐさまのみほすか)

すぐさま飲み干すか

(まよってすてるか)

迷って捨てるか

(さいごのせんたくを)

最期の選択を

(ゆだねられたきみを)

委ねられた君を

(ただみている)

ただ瞰(み)ている

(じんるいしじょうさいあく)

人類史上最悪

(じけんでしにたえた)

事件で死に絶えた

(とちにめぶいた)

土地に芽吹いた

(いのちのめは)

至幸(いのち)の芽は

(ちからづよくおおしく)

力強く雄々しく

(はなひらくはずだと)

花開くはずだと

(ぜつぼうをふみこえて)

絶望を踏み越えて

(きぼうがかがやくと)

希望が輝くと

(しんじてみゃくうついのち)

【信じて】脈打つ心臓(いのち)

(ささげよう)

捧げよう

(ひかりのためならば)

至光(ひかり)のためならば

(このむねきりさき)

この胸切り裂き

(さいごのひとしずく)

最後の一滴(ひとしずく)

(からだじゅうめぐり)

身体中廻り

(おかされるように)

侵されるように