純情-SAKURA-

(ふわりゆげのむこうがわに)

ふわり 湯気の向こう側に

(うかびあがるかげはあなたのすがた)

浮かびあがる影は あなたの姿

(やがてきえてしまうだろな)

やがて 消えてしまうだろな

(あらいだてのかみがつめたくなる)

洗い立ての髪が 冷たくなる

(わるぎのないうそにこころはめをつぶるの)

悪気のない嘘に 心は目を瞑るの

(そらすいきのすきまからおちる)

そらす息の隙間から 落ちる

(つよがりはしんきろう)

強がりは 蜃気楼

(くらくらもえるはらはらゆれる)

くらくら燃える はらはら揺れる

(ぬくもりがおびをひもとく)

ぬくもりが 帯を紐解く

(あえないひもだいていて)

逢えない日も 抱いていて

(うらはらなみだちりぢりまうの)

うらはら涙 ちりぢり舞うの

(あいしてるなんていわないでいて)

愛してるなんて 言わないでいて

(いきにちるのよ－ｓａｋｕｒａ－)

粋に散るのよ -SAKURA-

(ひゅるりすはだをさすかぜよ)

ひゅるり 素肌を刺す風よ

(なごりおしむようにきぎはざわめく)

名残惜しむように 木々はざわめく

(どうかふりむかないでいて)

どうか 振り向かないでいて

(なきそうなかおなどみせたくない)

泣きそうな顔など 見せたくない

(ひとりであじわえぬつみはびやくのようね)

一人で味わえぬ 罪は媚薬のようね

(うたかたのたびのやどにけむる)

うたかたの旅の宿に けむる

(たかなりはまんげきょう)

高鳴りは 万華鏡

(ゆのはなみだれさけばうすべにいろのゆめのあとさき)

湯の花 乱れ咲けば 薄紅色の 夢の後先

(はなのいのちみじかしこいせよおとめけだかきはなよ)

花の命短し 恋せよ乙女 気高き花よ

(ひりひりあいがじりじりこがれる)

ひりひり愛が じりじり焦れる

(いさぎよいこいのさりぎわ)

いさぎよい 恋の去り際

(ざんこくにもうつくしい)

残酷にも 美しい

(ほろほろきえるつれづれぼしに)

ほろほろ消える つれづれ星に

(ほんとうのきもちかくしたままに)

本当の気持ち 隠したままに

(くれないをひくのよ－ｓａｋｕｒａ－)

紅を引くのよ -SAKURA-

(くらくらもえるはらはらゆれる)

くらくら燃える はらはら揺れる

(ぬくもりがおびをひもとく)

ぬくもりが 帯を紐解く

(あえないひもだいていて)

逢えない日も 抱いていて

(うらはらなみだちりぢりまうの)

うらはら涙 ちりぢり舞うの

(あいしてるなんていわないでいて)

愛してるなんて 言わないでいて

(いきにちるのよ－ｓａｋｕｒａ－)

粋に散るのよ -SAKURA-

(うきよしぐれのじゅんじょう－ｓａｋｕｒａ－)

浮世しぐれの 純情-SAKURA-