Talking Doll／御莉姫

(こうていだけじゃまんぞくできない)

肯定だけじゃ満足できない

(もっとこころのおくにふれさせて)

もっと心の奥に触れさせて

(わたしだけのいばしょがほしいの)

私だけの居場所が欲しいの

(とおいかこのようなきおくが)

遠い過去のような記憶が

(えらんですてたようなねがいが)

選んで捨てたような願いが

(ひどいあくむみたいななにかが)

酷い悪夢みたいな何かが

(はいごにせまってんだ)

背後に迫ってんだ

(「きづいて」)

「キヅイテ」

(あぁわらうこえ、)

あぁ嗤う声、

(ひつじのむれからかおをだして)

羊の群れから顔を出して

(みたくもないしつぼうをかぞえている)

見たくもない失望を数えている

(べるのおとがしじまをさいた)

ベルの音が静寂を裂いた

(ゆれるかげとあしおと)

揺れる影と足音

(おさないころ、ゆめえがいたわたしは)

幼い頃、夢描いた私は

(どこにいるの？)

何処にいるの？

(「ここにいるよ」)

「ココニイルヨ」

(ふるえたこえがひびく)

震えた声が響く

(あがいてでも)

足掻いてでも

(わたしがわたしでいられるように)

ワタシが私でいられるように

(こわれたにんぎょうをかかえて)

壊れた人形を抱えて

(ゆめをみる)

夢を見る

(りんかくをまとったみれんや)

輪郭を纏った未練や

(こうかいでそだったおもいが)

後悔で育った想いが

(しだいにかたちになっていくのが)

次第に形になって行くのが

(とてもおそろしかった)

とても恐ろしかった

(「あいして」)

「アイシテ」

(にんぎょうみたい)

人形みたい

(わたしがわたしじゃないきがして)

ワタシが私じゃない気がして

(まわってくぶたい)

廻ってく舞台

(だれかのはこにわならばおどらなくちゃね？)

誰かの箱庭ならば踊らなくちゃね？

(さびしそうなおにんぎょう)

寂しそうなお人形

(きらめくほしはれぷりか)

煌めく星はレプリカ

(さかさまのおもちゃばこ)

逆さまのおもちゃ箱

(あいされるまほう)

愛される魔法

(いっとうせいよりかがやくあのほしに)

一等星より輝くあの星に

(とどかないと)

届かないと

(「しっていても」)

「シッテイテモ」

(ずっとここにいたくて)

ずっと此処にいたくて

(ないていたあのひに)

泣いていたあの日に

(そっときすをして)

そっとキスをして

(みをこがすほどのねつをかかえて)

身を焦がす程の熱を抱えて

(いきているんだ)

生きているんだ

(うらぎることにおびえてたわたしは)

裏切る事に怯えてたワタシは

(みとめてほしいとねだっていたんだ)

認めて欲しいと強請っていたんだ

(なくしかけたきたいやきぼう、だきしめて)

失くしかけた　期待や希望、抱きしめて

(「これがわたしだ！」っていえるように)

「これが私だ！」って言える様に

(おさないころ、ゆめえがいたわたしは)

幼い頃、夢描いた私は

(どこにいるの？)

何処にいるの？

(「もう、しってるでしょ？」)

「モウ、シッテルデショ？」

(ふるえるせなかをおす)

震える背中を押す

(こわれてでも)

壊れてでも

(わたしのそばでみていてよ)

私の傍で見ていてよ

(わたしらしくいられるばしょ、)

私らしくいられる場所、

(みつけたから)

見つけたから