人生は吠える

(だいたいはどうにだってなるだろと)

大体はどうにだって為るだろと

(ねんじゅうほったらかしてしらんふりみないふり)

年中ほったらかして知らんふり　見ないふり

(そうやってくっちゃねしてそだったこいつがじんせいってわけなんだ)

そうやって食っちゃ寝して育ったこいつが　人生ってわけなんだ

(ほうほうはちょっとだってあったはずだが)

方法はちょっとだってあったはずだが

(あいにくこんじょうもなくしつけはわるいどうしようもない)

生憎根性も無く躾は悪い　どうしようもない

(こうなっちゃこっちだっていやけさすわけでかいぬしをほうきした)

こうなっちゃこっちだって嫌気差すわけで　飼い主を放棄した

(いつまでこんなひびつづけりゃいいんだなやみのたねまいたとうにんしらぬかお)

いつまでこんな日々続けりゃいいんだ　悩みの種撒いた当人知らぬ顔

(おまえのせいだぞこのやくたたずおまえなどそこらのどぶがわにすててやる)

お前のせいだぞ　この役立たず　お前などそこ等の溝川に捨ててやる

(だれだってみむきもしちゃくれないようながすけつのじんせいとこのうたごえで)

誰だって見向きもしちゃくれないような　ガス欠の人生とこの歌声で

(まちがってそのせいでわらわれたくなくていつだってほえている)

間違ってそのせいで笑われたくなくて　いつだって吠えている

(さいきんせいかつだってかなりやばい)

最近生活だってかなりヤバい

(めんどうみきれるほどゆうふくじゃないそんなんじゃない)

面倒見切れるほど裕福じゃない　そんなんじゃない

(こうなっちゃしょうがないとおもいたくないがぼくもうていっぱいさ)

こうなっちゃ仕様がないと思いたくないが　僕もう手一杯さ

(もっといいさとおやがみつかりゃいいなってだんぼーるよういするまにのぞくかお)

もっと良い里親が見つかりゃいいなって　段ボール用意する間に除く顔

(ちょっとまったひきょうだろうなかないでくれ)

ちょっと待った卑怯だろう　泣かないでくれ

(そんなかおをされてもここにいばしょはない)

そんな顔をされても此処に居場所は無い

(だれだってひろいもしちゃくれないようなさいかいのじんせいとこのうたごえで)

誰だって拾いもしちゃくれないような　最下位の人生とこの歌声で

(あらがってまでしてなにかになりたくていつだってほえている)

抗ってまでして何かになりたくて　いつだって吠えている

(いつだってめのまえのことばにおびえてあいぼうのじんせいをねぶみしたんだろう)

いつだって目の前の言葉に怯えて　相棒の人生を値踏みしたんだろう

(ころがってちをはってここまできたんだよってそうずっとぼくたちは)

転がって地を這ってここまで来たんだよって　そうずっと僕たちは

(きがきじゃないくらいのにひるをさいあくなじんせいとこのうたごえで)

気が気じゃないくらいのニヒルを　最悪な人生とこの歌声で

(このくびわすらもちぎれてしまうほどにあすだってほえてやる)

この首輪すらも千切れてしまう程に　明日だって吠えてやる