月光シンフォニア

(かぜにうばわれたわけじゃない)

風に奪われたわけじゃない

(かたみちぶんのゆうきで)

片道分の勇気で

(ぼくらひげきをうけいれる)

僕ら悲劇を受け入れる

(こころがここにあったはずのくうどう)

心がここにあったはずの空洞

(もっとぼくがおおきければ)

もっと僕が大きければ

(きみをみらいをすくえただろうか)

君を未来を救えただろうか

(たいせつなひとまもるすべを)

大切な人守るすべを

(たったひとつしかもたない)

たったひとつしか持たない

(そんなあなたが)

そんなあなたが

(はぐれただようそら)

はぐれ漂う空

(あなたいじょうのひとにであえない)

あなた以上の人に出会えない

(つきにあらがうながいふれあ)

月にあらがう長いフレア

(はじまりもせずおわるものがたり)

始まりもせず終わる物語

(きずつきうるやわらかさとじこめたせんりつ)

傷つきうる柔らかさ閉じ込めた旋律

(かなでるほどうたうほどこわれるほどに)

奏でるほど歌うほど壊れるほどに

(あなたがこいしい)

あなたが恋しい

(つきがゆめからのぼるように)

月が夢から登るように

(かなしきこいうた)

悲しき恋歌

(つまびかれて)

つまびかれて

(せいじゃくのふゆにかえるよ)

静寂の冬に還るよ

(まさつをしらないやさしさで)

摩擦を知らない優しさで

(きりふかいもりにまよい)

霧深い森に迷い

(ふたりせんねんとおざかる)

ふたり千年遠ざかる

(はいいろのはーもにー)

灰色のハーモニー

(あいとじゆうは)

愛と自由は

(なぜであうことできない)

なぜ出会うことできない

(いつかあれののつゆになるまで)

いつか荒れ野の露になるまで

(こころのおもさあいのおもさ)

心の重さ愛の重さ

(ぜんしんできいていた)

全身で聴いていた

(うれいけだかいうしろすがた)

憂い気高い後ろ姿

(あなたのゆめをまもりぬけたなら)

あなたの夢を守り抜けたなら

(つきにあらがうながいふれあ)

月にあらがう長いフレア

(はじまりもせずおわるものがたり)

始まりもせず終わる物語

(そっとそらにおくなみだは)

そっと空に置く涙は

(みかんのしんふぉにあ)

未完のシンフォニア

(あなただけに)

あなただけに

(きみだけに)

君だけに

(ほしのゆいごん)

星の遺言

(あなたにあいたい)

あなたに会いたい