ターンオーバーゲーム

(わたしひとりいなくなってもだれもなみだながさないでしょ)

私一人居なくなっても　誰も涙流さないでしょ

(きらいきらいこんなせかいはやくおわっちゃえよ)

嫌い嫌い　こんな世界　早く終わっちゃえよ

(ひとりにぎるこんとろーらーかそうせかいゆめのげーむへ)

一人握るコントローラー　仮想世界“聖終ラグナ”へ

(がめんうつるもうひとりのわたしはほほえんだ)

画面映る　もう一人の私は微笑んだ

(りあるからときはなたれた)

現実から　解き放たれた

(もにたーごしこのわたしにだれもがてをのばした)

モニター越し　この私に　誰もが手を伸ばした

(かなえてわたしのヴぁるきゅりあげーむのなかではゆうかんな)

叶えて私のヴァルキュリア　ゲームの中では勇敢な

(がめんのむこうのわたしのかがやくえがおにくらしい)

画面の向こうの私の　輝く笑顔憎らしい

(だれもがうらやむすてきなわたしわがままもっといえるなら)

誰もが羨む素敵な私　わがままもっと言えるなら

(りあるのわたしとこうかんしてよつぶやいてめをとじた)

｢現実の私と交換してよ｣　呟いて目を閉じた

(まぶたひらくきづくとそこにぜろといちのもじがうかんだ)

瞼開く気付くとそこに　0と1の文字が浮かんだ

(しろいせかいめのまえにはみなれたそのすがた)

白い世界　目の前には　見慣れたその姿

(いつもみてたえがおでつげるこんなせかいもういやでしょう)

いつも見てた笑顔で告げる　「こんな世界もう嫌でしょう?」

(かえてあげるもうひとりのわたしがほほえんだ)

「替えてあげる」　もう一人の私が微笑んだ

(りあるからにげだせるんだ)

現実から　逃げ出せるんだ

(おろかなわたしはえがおのうらにきづけない)

愚かな私は　笑顔の裏に　気付けない

(いまからわたしがヴぁるきゅりあげーむというなのげんじつで)

今から私がヴァルキュリア　ゲームという名の現実で

(わたしにたりないものなんてもうなにひとつないはずだ)

私に足りないものなんて　もう何一つ無いはずだ

(だれもがうらやむすてきなわたしそのほんものになれたのに)

誰もが羨む素敵な私　その本物になれたのに

(がめんのむこうのかのじょはなぜかかがやいたあのえがお)

画面の向こうの彼女は何故か　輝いたあの笑顔

(りあるのわたしのからだでだれもかれもあかくそめる)

現実の私の身体で　誰も彼も　赤く染める

(くるったわたしがいたなぜなの)

狂った彼女がいた　なぜなの

(やめてよわたしのヴぁるきゅりあげーむのなかとはちがうんだ)

やめてよ私のヴァルキュリア　ゲームの中とは違うんだ

(りすたーとなんてできないしんだらそれでおわりなの)

再起動なんて出来ない　死んだらそれで終わりなの

(せめてひとりでもすくえるのならきいてよさいごわがままを)

せめて一人でも救えるのなら　聞いてよ最期わがままを

(せいけんりょうてにつきさすからだ)

聖剣両手に突き刺す身体

(さよならねヴぁるきゅりあ)

「さよならねヴァルキュリア」