こえ／キナコ　大漠波新

(いしをけってい)

意思を決定

(こどくにかんじた)

孤独に感じた

(あのひのできごとが)

あの日の出来事が

(ふらっしゅばっくして)

フラッシュバックして

(きょうもわたしはよりみちをせずかえる)

今日も私は寄り道をせず帰る

(いしをけってとおくにいきたいな)

石を蹴って遠くに行きたいな

(あのこのひとことが)

あの子の一言が

(こうもなにかをうやむやにし)

こうも何かを有耶無耶にし

(そでをひっぱられてるみたいで)

袖を引っ張られてるみたいで

(ただなかよくなりたかった)

ただ仲良くなりたかった

(ほめてほしかった)

褒めてほしかった

(こえをいまとどけたくて)

声を今届けたくて

(とどけられるようにのりこえたい)

届けられるように乗り越えたい

(いやほんごしなるちゃいむ)

イヤホン越し鳴るチャイム

(だれかのことばがききたかった)

誰かの言葉が聞きたかった

(そしてこのこえをきいてほしい)

そしてこの声を聞いてほしい

(ふがいのないひえたかんじょうを)

不甲斐のない冷えた感情を

(もやしとうひこうのようにこうしして)

燃やし逃避行のように行使して

(ひがいしゃいしきなどはいてすてるだけ)

被害者意識など吐いて捨てるだけ

(はいにとけてだすえんどるふぃん)

肺に溶けて出すエンドルフィン

(ほんとうのわたしってなになんだとかを)

本当の私って何なんだとかを

(なんどだってすぐるーぷして)

何度だってすぐループして

(こたえをこうやってさがしてるのだろう)

答えをこうやって探してるのだろう

(こえをいまとどけさせて)

声を今届けさせて

(とどけにいくからうけとってほしい)

届けに行くから受け取ってほしい

(へっどほんごしながれてる)

ヘッドホン越し流れてる

(こえはあのころとおなじままで)

声はあの頃と同じままで

(すこしつよくなるこのこころと)

少し強くなるこの心と

(ほんとうのすがたでむねをはって)

本当の姿で胸を張って

(すべてありのままつたえるため)

全てありのまま伝えるため

(こんなのこえを)

こんなの「」声を

(きいてほしい)

聴いてほしい