ドクハク

(さっそうかたるへいじょうかわすていそうあばくていのう)

颯爽　騙る平常　交わす貞操　暴く低能

(あっとういやにていちょうにがいげいごうきたいけいちょう)

圧倒　嫌に丁重　苦い迎合　奇態、軽佻

(どうどうめぐるこうそうゆがむひょうじょうすえたそうぼう)

堂々　巡る抗争　歪む表情　饐えた相貌

(かっとうきざまれたしんぞうにのせて)

葛藤　刻まれた心臓に乗せて

(ｉｄｏｎｏｔｓｅｅｋｉｆｉｎｄ)

(I do not seek, I find)

(しょうどうとひきかえにつぶされためこじあけては)

衝動と引き換えに潰された眼こじ開けては

(たいそうらしいせいめいくちをついたくちをついた)

大層らしい声明　口を衝いた　口を衝いた

(りょうのうでにしみたほとぼりはもうそこをついて)

両の腕に沁みた熱はもう、底をついて

(はっぽうふさがりのきょううけとめていた)

八方塞がりの今日　受け止めていた

(あきれるほどにつやめくいしを)

呆れるほどに艶めく意思を

(かくしたひとみを)

隠した瞳を、

(わずかにあいせよ)

僅かに愛せよ

(あすあさってをひとしくうばいとるため)

明日明後日を等しく奪い取るため

(わずかにあいせよ)

僅かに愛せよ

(あすあさってをむなしくきりとるまえに)

明日明後日を空しく切り取る前に。

(ｉｄｏｎｏｔｓｅｅｋｉｆｉｎｄ)

(I do not seek, I find)

(じょうのあからさまにどくどくしくゆがんだもの)

情の、あからさまに毒々しく歪んだ者

(じょうのげせんらしくまがまがしくねじれたもの)

情の、下賤らしく禍々しく捻れた者

(とうとうきょうのひまでだきするべきこのてきらを)

とうとう今日の日まで、唾棄するべきこの敵等を

(げんにおぞましくもうけいれていた)

現に悍しくも、受け入れていた

(さしでるほどにたかぶるいきを)

差し出るほどに昂ぶる意気を

(ともしたいかりを)

灯した怒りを、

(しずかにたたえよ)

静かに讃えよ

(あすあさってのしょうきをさそいこむため)

明日明後日の勝機を誘い込むため

(しずかにたたえよ)

静かに讃えよ

(あすあさってのとがめをかかえこむまえに)

明日明後日の咎めを抱え込む前に。

(きみのかげのおちたひびにふみこんでいた)

(...君の影の落ちた日々に踏み込んでいた)

(きみのゆめのくちたあとをだきこんでいた)

(...君の夢の朽ちた跡を抱き込んでいた)

(みかねるほどにふみつぶされた)

見かねるほどに踏み潰された

(かなしみのこえを)

悲しみの声を、

(わずかにもたげよ)

僅かに擡げよ

(あすあさってをたしかにさそいこむため)

明日明後日を確かに誘い込むため

(いちずにかかげよ)

一途に掲げよ

(あすあさってをむなしくきりとるまえに)

明日明後日を空しく切り取る前に。

(きみのかげのおちたひびにふみこんでいた)

(...君の影の落ちた日々に踏み込んでいた)

(きみのゆめのくちたあとをだきこんでいた)

(...君の夢の朽ちた跡を抱き込んでいた)