その日がきたら

(ねえ、きみはしってる？)

ねえ、君は知ってる？

(せかいはもうすぐにおわるってこと。)

世界はもうすぐに終わるってこと。

(でもぼくはしってる。)

でも僕は知ってる。

(せかいなんてとっくにおわってるんだ。)

世界なんてとっくに終わってるんだ。

(ねえ、しんじてみてよ)

ねえ、信じてみてよ

(なくすものなんてもうないだろう。)

無くすものなんてもうないだろう。

(ああ、だいじょうぶだよ。)

ああ、大丈夫だよ。

(ぼくがよわいことくらい、)

僕が弱いことくらい、

(わかっているさ。)

分かっているさ。

(やくそくならしなくていい)

約束ならしなくていい

(いみがないことしってるから)

意味がないことしってるから

(つないだてもはなしていいよ)

繋いだ手も放していいよ

(ここからにげたりしないから)

ここから逃げたりしないから

(そのひがきたら、さようならさ。)

その日がきたら、さようならさ。

(おびえるためだけに)

怯えるためだけに

(いきてるわけじゃない。)

生きてるわけじゃない。

(どうしてここにいるかも)

どうしてここにいるかも

(わからなくなって)

わからなくなって

(むかえるあしたなら、もういらないよ。)

迎えるあしたなら、もういらないよ。

(ああ、おとさないように)

ああ、落とさないように

(ひっしにまもってたがらすなら)

必死に守ってたガラスなら

(いっそ、こわしてしまえば)

いっそ、壊してしまえば

(ぼくのうではこんなにじゆうだった。)

僕の腕はこんなに自由だった。

(あしもとにちらばっている)

足元に散らばっている

(はへんがぼくのむねにささって)

破片が僕の胸に刺さって

(なみだあふれるおもいだしてく)

涙溢れる 思い出してく

(ずっとわすれてたことがある)

ずっと忘れてたことがある

(たとえばきみにきこえないなら)

例えば君に聴こえないなら

(こんなうたなんてもえてしまえばいい。)

こんな歌なんて燃えてしまえばいい。

(すべてをぎせいにしても)

全てを犠牲にしても

(ぼくはただひとり、きみだけをまもる。)

僕はただ一人、君だけを守る。

(そのひがきたら。)

その日がきたら。

(しんぞうのおとでおびえるよると、)

心臓の音で怯える夜と、

(しあわせをのみこんだふくさよう)

幸せを飲み込んだ副作用

(あながあいてしぼんでいった、)

穴が開いて萎んでいった、

(びにーるせいのゆめのせかい)

ビニール製の夢の世界

(うそのひかりをおいかけて、)

嘘の光を追いかけて、

(せんろにとびこんだひと)

線路に飛び込んだ人

(あるこーるでかけた、)

アルコールでかけた、

(すうじかんでとけるまほう)

数時間で溶ける魔法

(だれもあいせない、)

誰も愛せない、

(さつたばでできたらぶそんぐ)

札束でできたラブソング

(いっしゅんであめにながされた、)

一瞬で雨に流された、

(せっせとつくったすなのしろ)

せっせと作った砂の城

(ねえ、きみはしってる？)

ねえ、君は知ってる？

(そのひがきたら、さようならさ。)

その日が来たら、さようならさ。

(そのはてになにがあってもいいんだ)

その果てに何があってもいいんだ

(さよなら、なにもいらない)

さよなら、何もいらない

(ぼくはただひとり、)

僕はただ一人、

(きみだけをまもる。そのひがきたら。)

君だけを守る。その日がきたら。

(そのひがきたら、きみとしあわせになろう。)

その日がきたら、君と幸せになろう。