意味がわかると怖い話　6

(せんじつ、おんなとふたりでいるところをもくげきされ、おれはかのじょとこうろんちゅう。)

先日、女と二人で居る所を目撃され、俺は彼女と口論中。

(「さっさとはなしてよ」)

「さっさと話してよ」

(「うわきじゃねぇっていってるだろ」)

「浮気じゃねぇって言ってるだろ」

(いらいらしておもわずごきがあらくなると、きのつよいかのじょもかおをまっかにする。)

苛々して思わず語気が荒くなると、気の強い彼女も顔を真っ赤にする。

(「はなしてっ」)

「話してっ」

(「だから！せつめいしただろ？」)

「だから！　説明しただろ？」

(おれがうわきしたとみとめさせたいのか、とうとうなきおとしまでしやがる。)

俺が浮気したと認めさせたいのか、とうとう泣き落としまでしやがる。

(なみだめになって、「もう・・・・・・はな・・・・・・し、て」だなんて。)

涙目になって、「もう……はな……し、て」だなんて。

(うわきはしてねーっつーの。)

浮気はしてねーっつーの。

(なきつかれたのか、こんどはしろめをむいてねだすかのじょ。)

泣き疲れたのか、今度は白目をむいて寝出す彼女。

(「ひとがはなしをしているさいちゅうにしつれいなやつだ」)

「人が話をしている最中に失礼な奴だ」

(きもちをおちつかせかのじょをねかせると、)

気持ちを落ち着かせ彼女を寝かせると、

(かのじょのくびにはくっきりとおれのてがたがついていた)

彼女の首にはクッキリと俺の手形がついていた