ヴァンピズム/ふぁるすてぃ

(ゆかいゆかいおろかなにんげんよばかでかしこくあらそうのさ)

愉快愉快愚かな人間よ馬鹿で賢く争うのさ

(どうやらこのもりのはてまではぐれものがきたようだ)

どうやらこの森の果てまで「はぐれ者」が来たようだ

(きたならしいすがたとあわれなほどのうんめいさあごらくにあいた)

汚らしい姿と憐れなほどの運命さあ娯楽に飽いた

(このおれにもああきかせておくれしゅうえんなどないこのおれにさ)

この俺にも嗚呼聴かせておくれ終焉など無いこの俺にさ

(ひとしずくだけのかいらくをきおくのふちにのませててんてきのようにさぁ)

一雫だけの快楽を記憶の淵に呑ませて点滴のようにさぁ

(しのみりょくにとりつかれてぎんのくいをからだにこめても)

死の魅力に取り憑かれて銀の杭を身体に込めても

(なにひとつかわらないまたきょうもこのりんじんへはろう)

何一つ変わら無いまた今日もこの隣人へ「ハロウ」

(ああゆかいゆかいあわれなしょうじょよもんをたたくおとがすればおびえ)

嗚呼愉快愉快憐れな少女よ門を叩く音がすれば怯え

(どうやらこのもりのはてでもひまつぶしにはこまらんなかずあるごらくにふれたのさ)

どうやらこの森の果てでも暇つぶしには困らんな数ある娯楽に触れたのさ

(きまぐれにはなにみずをあたえはーもにーをかなでてやろうか)

気紛れに花に水を与えハーモニーを奏でてやろうか

(じょうだんだあっちいけかんぜんほどふかんぜんなものはないのさ)

冗談だあっち行け「完全ほど不完全なモノは無いのさ」

(そうささやいたあかいあくまのぶきみなわらいとちょうしょう)

そう囁いた赤い悪魔の不気味な嗤いと弔鐘

(ひえきったしんのぞうゆうきゅうにいきるこうもりいたみなぞなんぜんねんまえから)

冷え切った心の臓悠久に生きる蝙蝠痛みなぞ何千年前から

(わすれちまったんだひまつぶしではじめたされどわいたじょうだけなさけない)

忘れちまったんだ暇潰しで始めたされど湧いた情だけ情けない

(よくあるはなしちだまりにあえいでいるはな)

よくある嘲血溜まりに喘いでいる「華」

(しゅうえんなどないこのおれにさひとしずくだけのかいらくをきおくのふちにのませて)

終焉など無いこの俺にさ一雫だけの快楽を記憶の淵に呑ませて

(てんてきのようにさぁしのごのいわずにもうつぶしたぎんのくいだけがこうさする)

点滴のようにさぁ四の五の言わずにもう潰した銀の悔いだけが交差する

(なにひとつかわらないあわれなにんげんどもよしゅうえんなどないこのおれにさ)

何一つ変わら無い哀れな人間どもよ終焉など無いこの俺にさ

(あふれるくらいのあいじょうをきおくのふちにおぼれるほどにすわせて)

溢れるくらいの愛情を記憶の淵に溺れるほどに吸わせて

(わらったしゅうえんとなるこのあにまをぎんのくいでしにくにこめたら)

笑った終演と為るこのアニマを銀の杭で屍肉に込めたら

(あとはもうめざめるだけさもうこのしょうじょとも)

あとはもう覚醒めるだけさもうこの「華」（少女）とも

(ｂｙｅｂｙｅはいとなってはいとなってあいとなってぞうとなって)

BYEBYE杯となって杯となって愛となって臓となって

(はいとなってはいとなってばつとなってつみとなってじごくへとおちる)

灰となって灰となって罰となって罪となって地獄へと堕ちる