フレンズ／入野自由

(いまなんじだっけきみにきく３じちょっとまえきみがこたえる)

今何時だっけ　君に聞く　"3時ちょっと前"　君が答える

(さんざんまよってこれにきめたいちごのがむにあかいきゃんでぃー)

散々迷ってこれに決めた　いちごのガムに赤いキャンディー

(うだるようなあつさでもまちぼうけもわるくはない)

うだるような暑さでも　待ちぼうけも悪くはない

(がーどれーるにこしかけながらのみこむがむにあかいそーだ)

ガードレールに腰掛けながら　飲み込むガムに赤いソーダ

(このままこなくてもいいどうだっていい)

このまま来なくてもいい　どうだって　いい

(そんなきもちだったよきみはどうだろう)

そんな気持ちだったよ　君はどうだろう

(ぼくらいつもくうきょだったおくれてもきにしないだろ)

僕らいつも空虚だった　遅れても気にしないだろ

(このてんきもなつのにゅーすもずっとむこうにあった)

この天気も夏のニュースも　ずっと向こうにあった

(いまなんじだっけきみにきく３じちょっとすぎきみがこたえる)

今何時だっけ　君に聞く　"3時ちょっと過ぎ"　君が答える

(だれもこないよたぶんずっとこないだろう)

誰も来ないよ　たぶんずっと来ないだろう

(だれだってそうぼくらもそうまちをかこむふぇんすにただ)

誰だってそう　僕らもそう　街を囲むフェンスにただ

(まっしろいゆびをひっかけながらのみこむほんねとあかいそーだ)

真っ白い指をひっかけながら　飲み込む本音と赤いソーダ

(このままこなくてもいいどうだっていい)

このまま来なくてもいい　どうだって　いい

(そういいつづけているけどここでまってた)

そう言い続けているけど　ここで待ってた

(ぼくらみんなくうきょだったわすれてもきにしないでよ)

僕らみんな空虚だった　忘れても気にしないでよ

(このてんきもなつのだるさもなんかきにくわなかった)

この天気も夏のだるさも　なんか気に食わなかった

(いまなんじだっけきみにきくでんちきれたきみがこたえる)

今何時だっけ　君に聞く　"電池切れた"　君が答える

(だれもこないよたぶんずっと)

誰も来ないよ　たぶんずっと

(ぼくときみはしってたんだわすれてもきえないってさ)

僕と君は知ってたんだ　忘れても消えないってさ

(このてんきもなつのこいじもあすふぁるとにへばってる)

この天気も夏の恋路も　アスファルトにへばってる

(むだになるってきみにいうさぁどうかなってきみはこたえる)

"無駄になる"って　君に言う　"さぁどうかな"って君は答える

(だれもこないよたぶんずっとこないだろう)

誰も来ないよ　たぶんずっと来ないだろう

(がーどれーるにこしかけながら)

ガードレールに腰掛けながら

(なにかをまってるふりをしよう)

何かを待ってるフリをしよう

(くうきょだったくうきょだったわすれてもきえないんだよ)

空虚だった　空虚だった　忘れても消えないんだよ

(くうきょといっしょに)

空虚と一緒に

(のみこむがむにあかいそーだ)

飲み込むガムに赤いソーダ