Lapis Drop／MEMESIA

(きんだんのかじつがくずれおちてゆく)

禁断の果実が崩れ落ちてゆく

(こどくにあらがうかのように)

孤独に抗うかのように

(からだがいつしかうれいをおびてゆくくせに)

体がいつしか憂いを帯びてゆくくせに

(うつくしく)

美しく

(かみはいいかげんで)

神はいい加減で

(きみはついほうされたのはいつしか)

君は追放されたのはいつしか

(たゆたいきえた)

揺蕩い消えた

(いむわ、うんめいとは)

忌むわ、運命とは

(いんがのろわれたのは)

因果 呪われたのは

(ついほうされたおのれのことか？)

追放された己の事か？

(ちでちをあらうように)

血で血を洗うように

(うそをうそでぬりかためて)

嘘を嘘で塗り固めて

(じばんはゆるみわざわいとなり)

地盤は緩み 災いとなり

(ふりそそぐくりかえす)

降り注ぐ 繰り返す

(あぁ、なんておろかだろうか？おまえは)

あぁ、なんて愚かだろうか？お前は

(すくいのてをさしのべるんですか？)

救いの手を差し伸べるんですか？

(ひかりのさすほうに)

光の射す方に

(ひかりになってゆく)

光になってゆく

(ひげきはいつしかしょうひされてゆく)

悲劇はいつしか消費されてゆく

(そくせきのかいらくのために)

即席の快楽の為に

(へどがでるほどによどみをみている)

反吐が出る程に淀みを視ている

(「こっけい」とわらって)

「滑稽」と笑って

(ありあうたにこめたいみが)

アリア 歌に込めた意味が

(すくいになることがいつしか)

救いになる事がいつしか

(あるというなら・・・)

在るというなら…

(いくらこのみがくちはてど)

幾ら この身が朽ち果てど

(どろにまみれようとも)

泥にまみれようとも

(ひかりになる)

光になる

(けがれもしらぬほうせきはうつくしさをまとって)

穢れも知らぬ 宝石は美しさを纏って

(ひれんのようなあわいかんじょうになって)

悲恋のような 淡い感情になって

(くりかえす)

繰り返す

(あぁ、なんておろかなのか)

あぁ、なんて愚かなのか

(ひびくこえはれくいえむになって)

響く声は鎮魂歌になって

(ちでちをあらうように)

血で血を洗うように

(うそをうそでぬりかためて)

嘘を嘘で塗り固めて

(じばんはゆるみわざわいとなり)

地盤は緩み 災いとなり

(ふりそそぐくりかえす)

降り注ぐ 繰り返す

(あぁ、なんておろかだろうか？おまえは)

あぁ、なんて愚かだろうか？お前は

(すくいのてをさしのべるんですか？)

救いの手を差し伸べるんですか？

(なにもかもをすててうたって)

何もかもを捨てて歌って

(つみをかぞえても)

罪を数えても

(だんがいのゆくえは)

弾劾の行方は

(こたえなどないんだ)

答えなど無いんだ

(うんめいさえも)

運命さえも

(ことわりさえも)

理さえも

(つみとばつはこうさする)

罪と罰は交差する

(きんだんのかじつがくずれおちてゆく)

禁断の果実が崩れ落ちてゆく

(こどくにあらがうかのように)

孤独に抗うかのように

(からだがいつしかうれいをおびてゆくくせに)

体がいつしか憂いを帯びてゆくくせに

(うつくしく)

美しく