トマトに嫌われている

(おいしくないっていうなよ)

おいしくないっていうなよ

(のこさずちゃんとたべろよ)

残さずちゃんと食べろよ

(そんなおやがただしいなんて)

そんな親が正しいなんて

(ばかげてるよな)

馬鹿げてるよな

(じっさいとまとはしんでもよくて)

実際トマトは死んでもよくて

(ほかのがしんだらかなしくて)

他のが死んだら悲しくて

(それがいやだからっていう)

それが嫌だからっていう

(えごなんです)

エゴなんです

(とまとがいきてもどうでもよくて)

トマトが生きてもどうでもよくて

(とまとをかぶることもふぁっしょんで)

トマトをかぶることもファッションで

(それでもとまとをたべよう)

それでもトマトを食べよう

(なんてすてきなことでしょう)

なんて素敵なことでしょう

(りんごをたべてはとまとがしんで)

りんごを食べてはトマトが死んで

(それになげいてだれかがうたって)

それに嘆いて誰かが歌って

(それにかんかされたしょうねんが)

それに漢化された少年が

(とまとをもってはしった)

トマトを持って走った

(とまとはぼくらにきらわれている)

トマトは僕らに嫌われている

(ひとつもたべずになげすてて)

一つも食べずに投げ捨てて

(いつもだれかにもらったとまとを)

いつも誰かにもらったトマトを

(かんたんにみずばにながした)

簡単に水場に流した

(とまとはぼくらにきらわれている)

トマトは僕らに嫌われている

(かるがるしくすてたいだとか)

軽々しく捨てたいだとか

(かるがるしくとまとをみてる)

軽々しくトマトを見てる

(ぼくらはとまとにきらわれている)

僕らはトマトに嫌われている