『HEART BEAT』

(いつかこころにもないかるくちで)

いつか心にも無い軽口で

(みだりにきみをいからせてしまったね)

みだりに君を怒らせてしまったね

(ごめんねさえいいだせなかった)

ごめんねさえ言い出せなかった

(このしんぞうのおとがうるさくて)

この心臓の音がうるさくて

(いつだっけこれいじょうはやめにしようと)

いつだっけこれ以上はやめにしようと

(くみあげてきたつみきをてばなした)

組み上げてきた積み木を手放した

(こどうにゆれたゆびさきにふれて)

鼓動に揺れた指先に触れて

(くずれてしまうさきにと)

崩れてしまう前にと

(なやみのたねはいつも)

悩みの種はいつも

(だれかのこと)

誰かのこと

(あしたのことと)

明日のことと

(みらいのこと)

未来のこと

(ばかりだ)

ばかりだ

(ねえかんがえるほどかけあしで)

ねえ考えるほど駆け足で

(みゃくうつりずむ)

脈打つリズム

(もっとじょうずに)

もっと上手に

(もっときれいに)

もっときれいに

(きざめたら)

刻めたら

(あしがすくんでしまっても)

足がすくんでしまっても

(こえがふるえても)

声が震えても

(おかまいなし)

お構いなし

(こころはおきざりのままで)

心は置き去りのままで

(かそくしていくびーと)

加速していくビート

(まだじゅんびもできていないのに)

まだ準備もできていないのに

(みぎむけみぎのように)

右向け右のように

(はみださないように)

はみ出さないように

(そろえられたぼくをとりのこしたままで)

揃えられた僕を取り残したままで

(かそくするひびよ)

加速する日々よ

(どんなふうにあるいていたっけ)

どんなふうに歩いていたっけ

(どんなぼくがぼくだっけ)

どんな僕が僕だっけ

(ずっととおくにみていた)

ずっと遠くに見ていた

(ずっとさきのみらいは)

ずっと先の未来は

(ずっとちかくにきていた)

ずっと近くに来ていた

(ずっとずっと)

ずっとずっと

(ほんとうにだいじなことは)

本当に大事なことは

(いつも)

いつも

(おしえてくれない)

教えてくれない

(これからのこと)

これからのこと

(かんじんなとこ)

肝心なとこ

(いまもかんがえればかんがえるほど)

今も考えれば考えるほど

(わからなくって)

わからなくって

(もっとかっこよくて)

もっとかっこよくて

(もっとむねはって)

もっと胸張って

(すすめたら)

進めたら

(あしがすくんでしまっても)

足がすくんでしまっても

(こえがふるえても)

声が震えても

(おかまいなし)

お構いなし

(こころはおきざりのままで)

心は置き去りのままで

(かそくしていくびーと)

加速していくビート

(はりさけてしまいそうだ)

張り裂けてしまいそうだ

(のどにつかえた「ごめんね」)

喉につかえた「ごめんね」

(ゆれうごくゆびさき)

揺れ動く指先

(いつもおもえばこのむねのおくが)

いつも思えばこの胸の奥が

(いたいほどみゃくうつのは)

痛いほど脈打つのは

(かけがえないものに)

かけがえないものに

(あいするもののに)

愛する者のに

(ふれたしゅんかんばかりだ)

触れた瞬間ばかりだ

(きっと)

きっと

(とびはねるしんぞうが)

飛び跳ねる心臓が

(ならしたおとは)

鳴らした音は

(ぼくにとってたいせつなものをおしえてくれていたんだ)

僕にとって大切なものを教えてくれていたんだ

(ずっと)

ずっと

(いつだってだれかにはられた「らしさ」はいらない)

いつだって誰かに貼られた「らしさ」は要らない

(どこまでもひびけぼくのびーと)

どこまでも響け僕のビート

(だれでもないぼくのあかし)

誰でもない僕の証

(ほこらしくならせ)

誇らしくならせ

(はりさけそうな)

張り裂けそうな

(こころでならせ)

心で鳴らせ

(せかいでひとつのあかし)

世界で一つの証

(ずっととおくにみていた)

ずっと遠くに見ていた

(ずっとさきのみらいは)

ずっと先の未来は

(ずっとちかくにきている)

ずっと近くに来ている

(ずっとずっと)

ずっとずっと

(ずっとまえからぼくが)

ずっと前から僕が

(ずっとさがしていたものは)

ずっと探していたものは

(ずっとちかくにあったんだ)

ずっと近くにあったんだ

(ずっとずっと)

ずっとずっと