徒花満ちて
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歌詞(問題文)
(さきそめるなのはなのうみをひとりそぞろあるき)
咲き初める菜の花の海をひとりそぞろ歩き
(おかのうまのいななきとともにかぜはしる)
丘の馬のいななきと共に風走る
(そのすだちをとめることができたのだろうか)
その巣立ちを止める事が出来たのだろうか
(すがれたむねにいばらがまきついていく)
すがれた胸に茨が巻き付いていく
(ふるきもりのぶるーべるみちしるべのかでみたせ)
古き森のブルーベル 道標の香で満たせ
(いとしきひとよおもかげはまだここに)
愛しき人よ 面影はまだここに
(はるとともにさりゆくせはおうこともかなわない)
春と共に去り往く背は追う事も叶わない
(いとしきひとよこのそらをみていますか)
愛しき人よ この空を見ていますか
(とりのこえをながるるくもをどうかわすれないで)
鳥の声を流るる雲をどうか忘れないで
(いつかわがやのとをたたくまで)
いつか我が家の戸を叩くまで
(あまくあかくさそうしずくまとったらずべりー)
甘く紅く誘う雫纏ったラズベリー
(つかのまのにじははれたきりのあしあと)
束の間の虹は晴れた霧の足跡
(おさなきひのきおくおーくのきのこかげのなか)
幼き日の記憶 オークの樹の木陰の中
(あてなしのはなづなはこもれびにだかれ)
あてなしの花づなは木漏れ日に抱かれ
(へざーのおかをのぞむたびびとはいまいずこ)
ヘザーの丘を望む 旅人は今いずこ
(いとしきひとよおもかげはまだここに)
愛しき人よ 面影はまだここに
(ながくてらすなつのひににじんでいくあせをぬぐって)
長く照らす夏の陽に滲んで行く汗を拭って
(いとしきひとよこのかぜをおぼえていますか)
愛しき人よ この風を憶えていますか
(ゆれるばらをこむぎのはたをどうかわすれないで)
揺れる薔薇を小麦の畑をどうか忘れないで
(いつかわがやのとをたたくまで)
いつか我が家の戸を叩くまで
(ろびんのむなもとによくにたゆうぐれのいろ)
ロビンの胸元によく似た夕暮れの色
(ふきすさびちゅうをまうはこうようのかえで)
吹き荒び宙を舞うは黄葉の楓
(かけだしたきせつがかわもやまもはなもつちも)
駆け出した季節が川も山も花も土も
(むひょうのうすげしょうでおおいつくしていく)
霧氷の薄化粧で覆い尽くして行く
(なまりいろしたそらにふわりふわりとゆきがふる)
鉛色した空にふわりふわりと雪が降る
(いとしきひとのおもかげはぼやけて)
愛しき人の面影はぼやけて
(こすっためになみだひとつこおりもせずにながれていく)
擦った目に涙ひとつ凍りもせずに流れて行く
(いとしきひとはふるえていないだろうか)
愛しき人は震えていないだろうか
(かじかむてでいのるひびがあだばなとなりませんように)
かじかむ手で祈る日々が徒花となりませんように
(きっとみをむすびますように)
きっと実を結びますように
(いとしきひとよおもかげはまたここに)
愛しき人よ 面影はまたここに
(まわりまわるはるとともにかれたしわがかさなっていく)
廻り廻る春と共に枯れた皺が重なって行く
(いとしきひとよこのそらをみていますか)
愛しき人よ この空を見ていますか
(とりのこえをながるるくもをどうかわすれないで)
鳥の声を流るる雲をどうか忘れないで
(いつかこのつちをふむひまで)
いつかこの土を踏む日まで
(いつかわがやのとをたたくまで)
いつか我が家の戸を叩くまで
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