迷い子

(だれにもきづかれないばしょで)

誰にも気づかれない場所で

(きずつけられることもないのさ)

傷つけられる事もないのさ

(ひとりぼっちだったの)

独りぼっちだったの

(そしてぼくはこのちにまよいこんだ)

そして僕はこの地に迷い込んだ

(しょうそうやあいぞうにおそわれながら)

焦燥や愛憎に襲われながら

(あてもなくさまよったの)

あてもなく彷徨ったの

(あるいてきたあしあとはもうないさ)

歩いてきた足跡はもうないさ

(こころにうれいがうまれてしまったせいで)

心に憂いが生まれてしまったせいで

(あすのことをいのってるぼくのせいで)

明日の事を祈ってる僕のせいで

(もうもどれない)

もう戻れない

(あなたからさしのべてくれたきみのぬくもりを)

貴方から　差し伸べてくれた君の温もりを

(なみだのゆくえをたどってしまったせいで)

涙の行方を辿ってしまったせいで

(このてをぎゅっとはなせなくなったせいで)

この手をぎゅっと離せなくなったせいで

(まよいごたちのものがたり)

迷い子達の物語

(のろいもまほうもとけちゃくれないが)

呪いも魔法も解けちゃくれないが

(もうすこしこのままでいようか)

もう少しこのままでいようか

(なりきれないこのかわをはがした)

なりきれないこの皮を剥がした

(かわりはてたすがたにわらうのだろうか)

変わり果てた姿に嗤うのだろうか

(といかけるまいにちを)

問いかける毎日を

(そんなぼくがこのちにまよいこんだ)

そんな僕がこの地に迷い込んだ

(しんじょうやじょうじょうにおそわれながら)

真情や常情に襲われながら

(わけもなくさまよったの)

訳もなく彷徨ったの

(あるいてきたあしあとはもうないさ)

歩いてきた足跡はもうないさ

(なみだでゆらめくこのしかいのせいで)

涙でゆらめくこの視界のせいで

(あすからみすかされてしまったせいで)

未来から見透かされてしまったせいで

(もうもどれない)

もう戻れない

(あなたからさしのべてくれたきみのぬくもりを)

貴方から　差し伸べてくれた君の温もりを

(いきばのないこたえをひろったせいで)

行き場のない答えを拾ったせいで

(このこころがほどけてしまったせいで)

この心が解けてしまったせいで

(まよいごたちのものがたり)

迷い子達の物語

(のろいもまほうもとけちゃくれないが)

呪いも魔法も解けちゃくれないが

(それだけがぼくたちを)

それだけが僕達を

(ゆめにめざめたものくろのせかいだ)

夢に目覚めたモノクロの世界だ

(かわらないことなのに)

(変わらないことなのに)

(すべてをはきだしてわらいあった)

全てを吐き出して嗤いあった

(ふりむいてばかりのこうかいのあさに)

(振り向いてばかりの後悔の朝に)

(もうおわりねあなたはつぶやいた)

“もう終わりね”　貴方は呟いた

(やくそくするゆびきりげんまんさ)

(約束する指切りげんまんさ)

(まだはじまってもないのに)

“まだ始まってもないのに”

(そうさうごきはじめたぼくら)

そうさ動き始めた僕ら

(あるいてきたあしあとはもうないさ)

歩いてきた足跡はもうないさ

(こころにうれいがうまれてしまったせいで)

心に憂いが生まれてしまったせいで

(あすのことをいのってるぼくのせいで)

明日の事を祈ってる僕のせいで

(もうもどれない)

もう戻れない

(あなたからさしのべてくれたきみのぬくもりを)

貴方から　差し伸べてくれた君の温もりを

(なみだのゆくえをたどってしまったせいで)

涙の行方を辿ってしまったせいで

(このてをぎゅっとはなせなくなったせいで)

この手をぎゅっと離せなくなったせいで

(まよいごたちのものがたり)

迷い子達の物語

(のろいもまほうもとけちゃくれないが)

呪いも魔法も解けちゃくれないが

(もうすこしこのままでいようか)

もう少しこのままでいようか