ガラクタ・パレード

(がれきのなかでうずくまるようにぼくらめざめた)

瓦礫の中で蹲るようにボクら目覚めた

(すてきれなくてずぶぬれのゆめうでにかかえて)

捨て切れなくてずぶ濡れの夢腕に抱えて

(がれきのやまでむねにてをあてぼくらちかった)

瓦礫の山で胸に手を当てボクら誓った

(あのひのぼくに)

あの日のボクに

(わかれのことばちゃんとつげなきゃ)

別れの言葉ちゃんと告げなきゃ

(まけいぬのとおぼえのような)

負け犬の遠吠えのような

(すてねこのまーちのような)

捨て猫のマーチのような

(つぎはぎもようのはたかかげ)

ツギハギ模様の旗掲げ

(さぁはじめようか)

さぁ、始めようか

(がらくたゆえにみとうたつ)

ガラクタ、故に未到達

(がらくたされどにりつはいはん)

ガラクタ、されど二律背反

(かみくずだらけのせかいで)

紙クズだらけの世界で

(もやされてしまうまえに)

燃やされてしまう前に

(がらくたつまりみかんせい)

ガラクタ、つまり未完成

(がらくたけれどしちてんはっき)

ガラクタ、けれど七転八起

(ごみばこのなかのおもいをいまぶちまけてよ)

ゴミ箱の中の想いを 今ぶちまけてよ

(やぶけたゆめもくさったゆめもうでにかかえて)

破けた夢も腐った夢も腕に抱えて

(あのひのきみに)

あの日のキミに

(ほんとうのことちゃんとつげなきゃ)

本当のことちゃんと告げなきゃ

(かがみのなかでないている)

鏡の中で泣いている

(きえそうなよわいじぶんを)

消えそうな弱い自分を

(いつまでそんなにだますんだ)

いつまでそんなに騙すんだ

(めをあけておくれ)

目を開けておくれ

(がらくたゆえにみとうたつ)

ガラクタ、故に未到達

(がらくたされどにりつはいはん)

ガラクタ、されど二律背反

(はいきぶつまみれのうみで)

廃棄物まみれの海で

(ながされてしずむまえに)

流されて沈む前に

(がらくたつまりみかんせい)

ガラクタ、つまり未完成

(がらくたけれどもしちてんはっき)

ガラクタ、けれども七転八起

(ごみばこのなかのおもいをいまぶちまけてよ)

ゴミ箱の中の想いを 今ぶちまけてよ

(がらくたゆえにみとうたつ)

ガラクタ、故に未到達

(がらくたされどにりつはいはん)

ガラクタ、されど二律背反

(あざわらうこえさえかきけした)

嘲笑う声さえ掻き消した

(なりやまぬいのちのこえ)

鳴り止まぬ生命の声

(がらくたそれでもぼくらは)

ガラクタ、それでもボクらは

(とどかなくともあしたへとてをのばす)

届かなくとも明日へと手を伸ばす

(ごみばこのなかのおもいをいまぶちまけたら)

ゴミ箱の中の想いを 今ぶちまけたら

(こんなぼくらでも)

こんなボクらでも

(いつかわらえますか)

いつか笑えますか。