あなたは煙草　私はシャボン

(せのびをしたってとどかない)

背伸びをしたって届かない

(こいのおあいてはおほしさま)

恋のお相手はお星様

(すてきなことばにかんちがい)

素敵な言葉に勘違い

(はーとのじゅもんながれだす)

ハートの呪文流れ出す

(くもりがちなあのそらが)

曇りがちなあの空が

(とつぜんないたりやんだり)

突然泣いたり止んだり

(はれまにすうたばこのけむり)

晴れ間に吸う煙草の煙

(しゃぼんだまも)

シャボン玉も

(そのいっしゅんでふっと)

その一瞬で「ふっ」と

(きえさって)

消え去って

(はいになってしまうんでしょう)

灰になってしまうんでしょう

(いまさらさ)

今更さ

(せつないような)

切ないような

(あめのにおいがしみこんだ)

雨の匂いが染み込んだ

(あのなつのことをおもいだす)

あの夏のことを思い出す

(おとなのあなたはたばこ)

大人のあなたは煙草

(わたしはしゃぼんだま)

私はシャボン玉

(ながれぼしをみにやまへいこう)

「流れ星を見に山へ行こう」

(けっきょくくちやくそくになった)

結局口約束になった

(あなたのことばをおもいだす)

あなたの言葉を思い出す

(はーどなよるがながれだす)

ハードな夜が流れ出す

(せっけんのかおりで)

石鹸の香りで

(ちょっとせんちめんたるになっても)

ちょっとセンチメンタルになっても

(せいしゅんはおわったわけじゃない)

青春は終わった訳じゃない

(このままないてねても)

このまま泣いて寝ても

(かれんだーやせていくだけ)

カレンダー痩せていくだけ

(だからさようなら)

だからさようなら

(なみだのあめがふりしきる)

涙の雨が降りしきる

(あのこのくもりがちなそらも)

あの子の曇りがちな空も

(へたくそなこいもおわり)

下手くそな恋も終わり

(とっちらかったことばを)

とっ散らかった言葉を

(ぶつけて)

ぶつけて

(こまらせてごめんね)

困らせてごめんね

(おとなのあなたはたばこ)

大人のあなたは煙草

(わたしはしゃぼんだま)

私はシャボン玉