搬送「意味怖」

背景
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解説
朝に出勤して行ったのに近所の公園で発見されたということは、父は
リストラに遭い、時間つぶしをしていたんだね。(通勤時間が長いとあるので勤務先は近所ではない)
その背景もあるから、私の言った冗談にも俯いていたんだね

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問題文

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(とうさんがたおれた。)

父さんが倒れた。

(そのしらせをきいてわたしはゆうがたのびょういんにくるまをとばした。)

その知らせを聞いて私は夕方の病院に車を飛ばした。

(なんじゅうねんもわたしたちかぞくのためにはたらいてくれたちち。)

何十年も私たち家族のために働いてくれた父。

(ちゅうかんかんりしょくのすとれすにも、ながいつうきんじかんにも、わたしたちにぐちをこぼすこと)

中間管理職のストレスにも、長い通勤時間にも、私たちに愚痴をこぼすこと

(はなかったちち。)

はなかった父。

(けさもわたしよりもさきにしゅっきんしていったちち。)

今朝も私よりも先に出勤していった父。

(どうかぶじでいてほしい。)

どうか無事でいてほしい。

(そうおもいながらちちのいるびょうしつにとうちゃくする。)

そう思いながら父のいる病室に到着する。

(はなしをきくと、どうやらひんけつとかるいねっちゅうしょうだったらしい。)

話を聞くと、どうやら貧血と軽い熱中症だったらしい。

(ほんにんもぐあいはわるそうだが、いしきもあるしいのちにべつじょうはないみたい。)

本人も具合は悪そうだが、意識もあるし命に別状は無いみたい。

(「わたしのがくひものこってるんだし、まだまだげんきにはたらいてもらわないとこまるよ」)

「私の学費も残ってるんだし、まだまだ元気に働いてもらわないと困るよ」

(わたしはほっとしたのでじょうだんまじりにちちとはなす。)

私はホッとしたので冗談交じりに父と話す。

(とりあえずよかった。)

とりあえず良かった。

(きゅうきゅうしゃをよんでくれたきんじょのこうえんのせいそういんさんにはあたまがあがらないな。)

救急車を呼んでくれた近所の公園の清掃員さんには頭が上がらないな。

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