月の裏側のお姫様

(つきのうらがわのおひめさまぼくのことおぼえてますか)

月の裏側のお姫様　僕のこと覚えてますか？

(もしもこのうたとどくならばおねがいします)

もしもこの歌届くならば　お願いします

(やらせてください)

やらせて下さい

(なよたけのかぐやひめさまいつもぼくらにせをむけて)

なよ竹のかぐや姫様　いつも僕らに背を向けて

(うなじばっかりみせられてがまんできません)

うなじばっかり見せられて　我慢できません

(むりなんだいをおしつけてきみはけっきょくしょじょのまま)

無理難題を押し付けて　君は結局処女のまま

(わざわざつきからきといてへんなはんしだね)

わざわざ月からきといて　変な話だね

(つばめのこやすがいもりゅうのくびのたまも)

燕の子安貝も　龍の首の珠も

(ほんとはきみがもってるんでしょ)

ホントは　君が持ってるんでしょ？

(いっぱつやらせてくださいやらせてください)

一発　やらせて下さい　やらせて下さい

(うなずいてくれたらそこへいこう)

うなずいてくれたら　そこへ行こう

(あせばんだせなかにしたをはわせたい)

汗ばんだ背中に　舌を這わせたい

(はるにはおとめみあげながらきみをおもう)

春には乙女見上げながら君を想う

(いっぱつやらせてくださいやらせてください)

一発　やらせて下さい　やらせて下さい

(いいえといわれたらおしたおそう)

いいえと言われたら　押し倒そう

(いやがるきみのふくをむりやりぬがせたい)

嫌がる君の服を　無理矢理脱がせたい

(なつははくちょうみあげながらきみをおもう)

夏は白鳥見上げながら君を想う

(なよたけのかぐやひめさまいつもまぶしくかがやいて)

なよ竹のかぐや姫様　いつも眩しく輝いて

(ひかりがじぶんからでるとしんじきっていたね)

光が自分から出ると　信じきっていたね

(さんざんゆうわくしといてきみはつきへかえっていったね)

散々誘惑しといて　君は月へ帰っていったね

(ちきゅうでそだてられたのにへんなはなしだね)

地球で育てられたのに　変な話だね

(ほとけのいしのはちもひねずみのころもも)

仏の石の鉢も　火鼠の衣も

(ほんとはきみがもってるんでしょ)

ホントは　君が持ってるんでしょ？

(いっぱつやらせてくださいやらせてください)

一発　やらせて下さい　やらせて下さい

(てをのばしたらつかめそうだね)

手を伸ばしたら　つかめそうだね

(ふたりでてをつないでさんぽとかしたい)

二人で手をつないで　散歩とかしたい

(あきはぺがさすみあげながらきみをおもう)

秋はペガサス見上げながら君を想う

(いっぱつやらせてくださいやらせてください)

一発　やらせて下さい　やらせて下さい

(めをこらしてももうみえない)

目を凝らしても　もう見えない

(まぶたにやきついてるわらったよこがお)

まぶたに焼きついてる　笑った横顔

(ふゆはおりおんみあげながらきみをおもう)

冬はオリオン見上げながら君を想う

(つきのうらがわのおひめさまきみのことわすれはしない)

月の裏側のお姫様　君のこと忘れはしない

(もしもこのうたとどくならばわらってくださいああ)

もしもこの歌届くならば　笑ってください　嗚呼