演奏「意味怖」

(わたしはぴあのがしゅみ)

私はピアノが趣味

(へやにおいているこのでんしぴあのをまいにちひくのがにっかになる)

部屋に置いているこの電子ピアノを毎日弾くのが日課になっている

(ちいさいころからやっていることなのでからだにしみついてしまっていて)

小さい頃からやっていることなので体に染み付いてしまっていて

(ひけないとなんだかきもちがわるくむずむずするかんじになってしまう)

弾けないとなんだか気持ちが悪くムズムズする感じになってしまう

(でもしゃかいじんになってからはそうじゆうにひけるわけでもない)

でも社会人になってからはそう自由に弾ける訳でもない

(まんしょんだからそうおんもうこうりょしないといけないじかんのかくほもむずかしい)

マンションだから騒音もう考慮しないといけないし時間の確保も難しい

(まさにきょうなんかはざんぎょうでかえりがおそくなってしまってまだぴあのをひけてない)

まさに今日なんかは残業で帰りが遅くなってしまってまだピアノを弾けてない

(じこくはよるの１１じをまわっているけどひきたくてしょうがない)

時刻は夜の11時を回っているけど弾きたくてしょうがない

(おとなりさんにはもうしわけないけどちょっとくらいならいいよね)

お隣さんには申し訳ないけどちょっとくらいならいいよね

(わたしはそうじぶんにあまいいいわけをしてぴあののまえにすわりおとをかなではじめる)

私はそう自分に甘い言い訳をしてピアノの前に座り音を奏で始める

(やっぱりこれがないと１にちをおえられないかいかん)

やっぱりこれがないと1日を終えられない 快感

(きもちがよくえんそうしているとかべからごんごん！とおとがなった)

気持ちが良く演奏していると壁からゴン ゴン！と音が鳴った

(つづけてごんごつっというおと)

続けてゴンゴツッという音

(そのおとをきいてわたしははっとてをとめる)

その音を聞いて私はハッと手を止める

(やばいおとなりさんにかべどんされちゃった)

やばいお隣さんに壁ドンされちゃった

(なによたしかによなかにうるさくしちゃったけどそんなにおこんなくてもよくない？)

何よ確かに夜中にうるさくしちゃったけどそんなに怒んなくても良くない？

(めっちゃこわいんだけど)

めっちゃ怖いんだけど

(わたしはおとなしくぴあのをひくのをあきらめふとんにはいることにした)

私は大人しくピアノを弾くのをあきらめ布団に入ることにした

(ごじつおとなりさんはいたいではっけんされた)

後日お隣さんは遺体で発見された