ボス

(ときにみずからてをけがせるどくさいしゃのだいたんさ)

時に自ら手を穢せる独裁者の大胆さ

(ときにいっぺんのくもりさえもないせいじんのきよらかさ)

時に一片の曇りさえもない聖人の清らかさ

(そんなのりょうほうもとめられてもねむちゃなはなしです)

そんなの両方求められてもね無茶なハナシです

(じだいをひっぱるぼすだなんてやっぱうつわじゃない)

時代を引っぱるボスだなんてやっぱウツワじゃない

(あばれたいあばれたいなにもしょいこまずに)

暴れたい暴れたい何もしょいこまずに

(なさけないなさけないおもいえがいたゆめとちがう)

情けない情けない思い描いた夢と違う

(たみをうれいきをつかいまくりでそうだいなやくそくしても)

民を憂い気を使いまくりで壮大な約束しても

(たみにじゅうりんされこじんまりとしぼんでゆくありさま)

民に蹂躙されこじんまりとしぼんでゆく有様

(あいするおまえのことばだけがいまなつかしくきこえる)

愛するおまえの言葉だけが今懐かしく聞こえる

(あとすこしだけがんばってみるからむかえにきてくれ)

あと少しだけがんばってみるから迎えに来てくれ

(あばれたいあばれたいはなたれこぞうのように)

暴れたい暴れたい洟垂れ小僧のように

(もうかえりたいもうかえりたいおれはただのひと)

もう帰りたいもう帰りたい俺はただの人

(きたいしたのはだれ？)

期待したのは誰？

(やじやひめいやどごうやうわさがこのくびしめつける)

野次や悲鳴や怒号や噂がこの首絞めつける

(じぶんのていさいだけきにしたあげくぜんぶだいなし)

自分の体裁だけ気にした挙句全部台無し

(あばれたいあばれたいいつかのごうけつのように)

暴れたい暴れたいいつかの豪傑のように

(よっぱらいたいよっぱらいたいきをうしなうまで)

酔っぱらいたい酔っぱらいたい気を失うまで

(ほんとにあいむそーりーあいあむそーり)

ほんとにアイムソーリーアイアムソーリ

(もうほっといてください)

もう放っといてください

(こんなくにじゃこんなくにじゃなんていってもはじまらない)

こんな国じゃこんな国じゃなんて言っても始まらない

(ｂｌａｍｅ　ｉｔ　ｏｎ　ｍｅ　ｎｏｗ)

Blame it on me now