花は弾く

(ああまたかふりょうひんだって)

嗚呼、またか「不良品」だって

(つめたいはさみがほおにふれた)

冷たい刃物が頬に触れた

(ひらけひらけとねがうたび)

開け開けと願う度

(きりとられたあおぞら)

切り取られた青空

(たんたんとだんだんふきょうわおんの)

淡々と段々　不協和音の

(みずでそだってはかれてゆく)

水で育っては枯れてゆく

(ねもはもないきたいばかりを)

根も葉もない期待ばかりを

(みせるのはどうしてなんだ)

見せるのはどうしてなんだ

(ああだいきらいだ)

嗚呼、大嫌いだ

(もういいかい)

もういいかい

(さよならをすぐにいえたなら)

サヨナラをすぐに言えたなら

(らくになれるとおもってたんだ)

楽になれると思ってたんだ

(すくいのおとがとおいとおい)

救いの音が遠い遠い

(おくたーぶにとどかなくても)

オクターブに届かなくても

(ちぎれたごせんふのはてまで)

千切れた五線譜の果てまで

(おさないゆめのつづきを)

幼い夢の続きを

(こどくなせんりつひびくよるに)

孤独な旋律響く夜に

(てのひらでおどれないぼくは)

掌で踊れない僕は

(はいいろのまちをぬけだしはしる)

灰色の街を抜け出し走る

(いたいいったいなんのため)

痛い、一体、何のため？

(うまれてきたのだろう)

生まれてきたのだろう

(さんさんとさんざんいろあせたきず)

燦々と散々色褪せた傷

(もどれなとしっていても)

戻れないと知っていても

(ただきみにみとめられたら)

ただ君に認められたら,,,

(なんてのうをかきむしってんだ)

なんて脳をかきむしってんだ

(いきができなくて)

息ができなくて

(ねむれないよ)

眠れないよ

(じゆうなんてないから)

自由なんてないから

(もういいよ)

もういいよ

(のいずまみれのきょうをけして)

ノイズまみれの今日を消して

(わずかでもせかいをゆがめて)

わずかでも世界を歪めて

(いきばのないかんじょうを)

行き場のない感情を

(ほおむってはなたばそえてよ)

葬って花束添えてよ

(はじめていろづいたけしきを)

初めて色づいた景色を

(わすれられないままいる)

忘れらないままいる

(こどくなせんりつひびくよるに)

孤独な旋律響く夜に

(ずっと)

ずっと

(だれよりもここにいたかった)

誰よりも此処にいたかった

(あがいてばかりのぼくだった)

足搔いてばかりの僕だった

(まいごになったはなびらも)

迷子になった花びらも

(すこしだけあいせそうなんだ)

少しだけ愛せそうなんだ

(もういちど)

もう一度

(さよならはまだまだいわない)

サヨナラはまだ、まだ、言わない

(いつかすべてをうしなっても)

いつかを全てを失っても

(すくいのおとはとおいとおい)

救いの音は遠い遠い

(おくたーぶのあのひをこえて)

オクターブのあの日を越えて

(ちぎれたごせんふにえがいた)

千切れた五線譜に描いた

(おさないゆめのつづきを)

幼い夢の続きを

(こどくなせんりつよやまないで)

孤独な旋律よ　止まないで

(こどくなせんりつよやまないで)

孤独な旋律よ　止まないで