踊りたがっている／ubique

(おどりたがっているおどりたがっている)

踊りたがっている　踊りたがっている

(へやでひとりだれにもみられないように)

部屋でひとり　誰にも見られないように

(いきていたがっている)

生きていたがっている

(かぎをしめればものがたりはすすまない)

鍵を閉めれば　物語は進まない

(かぎをあけたらきっとあやまちをこうかいするんだ)

鍵を開けたら　きっと過ちを後悔するんだ

(まず、いくじがない。)

まず、意気地がない。

(のりだってよくない。)

ノリだってよくない。

(だからってひらきなおれない。)

だからって開き直れない。

(なさけないひびをこえて)

情けない日々をこえて

(つらいのはみんなおなじだ！と)

辛いのはみんな同じだ！と

(いいきかせるように)

言い聞かせるように

(きょうは、きょうは、とねがった)

今日は、今日は、と願った

(おどりたがっているおどりたがっている)

踊りたがっている　踊りたがっている

(そのしゅんかんはぜんぶわすれられるから)

その瞬間は全部忘れられるから

(きょうもおどっているひとりおどっている)

今日も踊っている　ひとり踊っている

(そうやっていつかこころもあたたまっていく)

そうやっていつか心も温まっていく

(をくりかえしていく)

を繰り返していく

(まちをあるけばものがたりであふれてる)

街を歩けば　物語で溢れてる

(へやをあるけばとるにたらないおもいがつのる)

部屋を歩けば　取るに足らない思いが募る

(ゆうめいになりたくなんてない。)

有名になりたくなんてない。

(じゃ、おうえんもされない。)

じゃ、応援もされない。

(だからっておもいきれない。)

だからって思い切れない。

(そっとかぎをかけたばしょ)

そっと鍵をかけた場所

(いやになるくらいかんがえたけど)

嫌になるくらい考えたけど

(かんがえすぎたけど)

考えすぎたけど

(きっと、こうかいはないよ)

きっと、後悔はないよ

(おどりたがっているおどりたがっている)

踊りたがっている　踊りたがっている

(そんなきみがあしをすべらしたとしても)

そんな君が足を滑らしたとしても

(いずれわかっていくひとはたがっていく)

いずれわかっていく　人は違っていく

(まちがってやっときづけたこのひびがある)

間違ってやっと気付けたこの日々がある

(をくりかえしていく)

を繰り返していく

(わらいたがっているわらいたがっている)

笑いたがっている　笑いたがっている

(なみだがいつかおもいでになるひまで)

涙がいつか思い出になる日まで

(「０」か「１００」じゃないちょうどいいあんばいで)

「0」か「100」じゃない　ちょうどいい塩梅で

(とびらをあけたら)

とびらを開けたら

(おどりたがっているおどりたがっている)

踊りたがっている　踊りたがっている

(そのしゅんかんはぜんぶわすれられるから)

その瞬間は全部忘れられるから

(きょうもおどっているひとりおどっている)

今日も踊っている　ひとり踊っている

(そうやっていつかこころもあたたまっていく)

そうやっていつか心も温まっていく

(おとなになっていくなりすましていると)

大人になっていく　なりすましていると

(あきらめることにすこしなれてきて)

諦めることに少し慣れてきて

(ときにやさしくてときにざんこくで)

時に優しくて　時に残酷で

(かたよったせかいをぼくらはいきている)

偏った世界を僕らは生きている

(ひびをこえていく)

日々をこえていく

(たったひとりで)

たったひとりで