ザクロの実

(ざくろのみがふたつにわれた)

ザクロの実が　ふたつに割れた

(はんぶんづつをじょうずにたべた)

はんぶんづつを　じょうずに食べた

(おきるまぎわみていたゆめは)

起きる間際　見ていた夢は

(わすれゆくままでひがおちる)

忘れゆくまま　で　日が落ちる

(きみはいまなにをみてるのかな)

君は今　何を見てるのかな

(ぼくのかたがわ)

僕の片側

(ふたつにわけあったきざんだじかんは)

ふたつに分け合った刻んだ時間は

(とおくまでいれちがってったかなた)

遠くまで入れ違ってった彼方

(きこえないこえがじゅわきごしちゅうをまう)

聞こえない声が受話器ごし宙をまう

(きみのてもゆびもかみもそのめもぼくのだいすきなもの)

君の手も指も髪もその目も僕のだいすきなもの

(からだにやきついている)

体に焼きついている

(いきづいていたきおくやゆめや)

息づいていた　記憶や夢や

(むいしきのなかうごめいている)

無意識の中　蠢いている

(いつかわかりあったであいつながった)

いつか分かり合った　出会い繋がった

(こころはながれさってくさながら)

心は流れ去ってく宛ら

(じじつだってやくそくだってちゅうをまう)

事実だって約束だって宙をまう

(きみがみうしなったおもいやおもいで)

君が見失った思いや思い出

(あのひながれたなみだのわけも)

あの日流れた涙のわけも

(ひとつずつひろっていく)

一粒ずつ拾っていく

(きみはいまどこにいるんだろうな)

君は今　どこにいるんだろうな

(ぼくのかたがわ)

僕の片側

(ふたりでわけあったきざんだじかんは)

ふたりで分け合った刻んだ時間は

(とおくまでいれちがってったかなた)

遠くまで入れ違ってった彼方

(きこえないこえがじゅわきごしちゅうをまう)

聞こえない声が受話器ごし宙をまう

(いつかわかりあったであいつながった)

いつか分かり合った出会い繋がった

(こころはながれさってくさながら)

心は流れ去ってく宛ら

(じじつだってやくそくだってちゅうをまう)

事実だって約束だって宙をまう

(きみのてもゆびもかみもそのめもぼくのだいすきなもの)

君の手も指も髪もその目も僕のだいすきなもの

(からだにやきついている)

体に焼きついている

(ざくろのみがふたつにわれた)

ザクロの実が　ふたつに割れた

(おいしいねってきみがどこかでわらう)

「おいしいね」って　君がどこかで笑う