あした天気になあれ／AliA

(ねえいまでもおぼえていますか？)

ねえ 今でも覚えていますか？

(あああのひもこんなあつさで)

ああ あの日もこんな暑さで

(そういつかのきずもこおりみたいに)

そう いつかの傷も氷みたいに

(きがつけばもうとけているんだ)

気がつけばもう溶けているんだ

(それすらぜんぶのみほして)

それすら全部飲み干して

(ひがくれるまではしりまわった)

日が暮れるまで 走り回った

(ほらぼくらむてきさ)

ほら僕ら無敵さ

(あしたてんきになあれ)

あした天気になあれ

(つぎはどこにいこうか？)

次はどこにいこうか？

(どろだらけでおこられて)

泥だらけで怒られて

(かおをあわせてわらった)

顔を合わせて笑った

(ゆびさしたさきはひこうきぐも)

指さした先は飛行機雲

(ぜんりょくでおいかけた)

全力で追いかけた

(あかくなったかおかくすように)

赤くなった顔隠すように

(ゆうひのせいにしてまたあした)

夕陽のせいにしてまたあした

(おわれないまだたりない)

終われない まだ足りない

(あしたてんきになあれ)

あした天気になあれ

(ねえいまでもわらっていますか？)

ねえ 今でも笑っていますか？

(ねえないたりしていませんか)

ねえ 泣いたりしていませんか

(そうあのひのたからさがしみたいに)

そう あの日の宝探しみたいに

(おもいどおりにはいかなくて)

思い通りにはいかなくて

(それなのになぜかわらえたんだ)

それなのになぜか笑えたんだ

(こんなにすてきなきょうもいつか)

こんなに素敵な今日もいつか

(わすれてしまうのかな)

忘れてしまうのかな

(ぼくときみのなつがおわっていく)

僕と君の夏が終わっていく

(きのうよりもはやいゆうやけぐも)

昨日よりも早い夕焼け雲

(ふたりきりのぼうけんのきろくを)

ふたりきりの冒険の記録を

(ながめながらおなじきせつをまつよ)

眺めながら同じ季節を待つよ

(きみもおなじように)

君も同じように

(きょうが１ばんだなんて)

今日が1番だなんて

(おもってくれたらいいな)

思ってくれたらいいな

(さびしいときもおなじだったらいいな)

寂しいときも同じだったらいいな

(「きみのとなりにいつまでもいたいな」)

「君の隣にいつまでもいたいな」

(てれくさくていえなかった)

照れくさくて言えなかった

(たいむかぷせるにとじこめておこう)

タイムカプセルに閉じ込めておこう

(いつかおとなになっても)

いつか大人になっても

(わすれないように)

忘れないように

(だから)

だから

(あしたてんきになあれ)

あした天気になあれ

(つぎはどこにいこうか？)

次はどこにいこうか？

(ものがたりはおわらないよ)

物語は終わらないよ

(えんどろーるのむこうへ)

エンドロールの向こうへ

(あしたてんきになあれ)

あした天気になあれ

(もうそれだけでいいんだよ)

もうそれだけでいいんだよ

(とばしたくつをおいかけて)

飛ばした靴を追いかけて

(ころびそうなぼくとわらうきみ)

転びそうな僕と笑う君

(おわれないまだたりない)

終われない まだ足りない

(このなつのとりこだ)

この夏のとりこだ

(すなおにわらえたよ)

素直に笑えたよ

(なにもはずかしくない)

何も恥ずかしくない

(あしたもあさっても)

あしたもあさっても

(おわらないで)

終わらないで

(あしたてんきになあれ)

あした天気になあれ

(あしたてんきになあれ)

あした天気になあれ