さよなら、ネバーランド

(ねむれないよはもうおしまい)

眠れない夜はもうお終い

(ぼくのからだこころりせいがぐりっどろっくしている)

僕の体・精神・理性がグリッドロックしている

(きみにはいえることじゃない)

君には言えることじゃない

(ぼくのすべてさらせばみな、くるってるってわらうんじゃない？)

僕の総て晒せば　皆、狂ってるって嘲笑うんじゃない？

(しにんのことばはどんなしよりもうつくしいらしい)

死人の言葉はどんな詩よりも美しいらしい

(しんだらかなしいからいきててほしい)

死んだら悲しいから生きててほしい

(なんてきれいことばかりをくりかえして)

なんて綺麗事ばかりを繰り返して

(ほんとうのうそにさえきづかないで)

本当の嘘にさえ気づかないで

(さよならでわすれさせてぜんぶを)

「さよなら」で忘れさせて全部を

(そうねがったしょうねんはそらをとぶ)

そう願った少年は空を飛ぶ

(ねえこうかいでなかなくっていいのよ)

ねえ、後悔で泣かなくって良いのよ

(どうせきみたちにはすくえぬいのちなのだから)

どうせ君達には救えぬ命なのだから

(あのひでんわでもしていたらみらいはかわったかな)

あの日電話でもしていたら未来は変わったかな

(じせきのねんにかられちゃっていやいや)

自責の念にかられちゃって嫌々…

(ってばかやろう)

って莫迦野郎！

(だってだれがかれにはなをたむけた？)

だって誰が彼に花を手向けた？

(きみがさっきとむらったのはじぶんじしんでしょう)

君がさっき弔ったのは自分自身でしょう？

(さぁよいこだけをえんじてみせてよ)

サァ、良い子だけを演じてみせてよ

(きょうかしょにきざんだうそをなぞる)

教科書に刻んだ嘘をなぞる

(せいかいなんてせんせいもしらないんでしょう)

正解なんて先生も知らないんでしょう？

(ただしくゆがんだぼくのこころ)

正しく歪んだ僕の心

(ぼくらなんじゅうねんもうまれもったぴすとるを)

僕ら何十年も生まれ持ったピストルを

(ふさいだむねにつきつけていきてるんだ)

塞いだ胸に突きつけて生きてるんだ

(でもなんじゅうねんもひきがねをひかないのは)

でも何十年も引き金を引かないのは

(ちいさなやくそくのせいとかね)

小さな約束のせい、とかね

(さよならでわすれさせてぜんぶを)

「さよなら」で忘れさせて全部を

(そうまとうによぎるだれかのこえ)

走馬灯に過る誰かの声

(ねぇてんごくはきっとすばらしいのでしょう)

ねぇ、天国はきっと素晴らしいのでしょう

(だってだれひとりかえらないのだから)

だって誰一人、帰らないのだから

(さよならでおわらせてぼくを)

「さよなら」で終わらせて僕を！

(そうねがったせつないのちはちる)

そう願った刹那、命は散る

(そしてしょうねんはいつかうまれかわるでしょう)

そして少年はいつか生まれ変わるでしょう

(あたらしいぼくはぼくではありませんように)

新しい僕は僕ではありませんように