赤と白と黒の系譜
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歌詞(問題文)
(「こなゆきのしろ、ちのあか、こくだんのくろ、さずけて・・・」)
「粉雪の白、血の赤、黒壇の黒、授けて…」
(おんなはかみにねがいて うまれおちたきせきのこ)
女は神に願いて 生まれ落ちた奇跡の子
(いつしかときはながれて くるいはじめたはぐるま)
いつしか時は流れて 狂い始めた歯車
(かがやきのかげにひそむ めばえたそれは「はいとく」)
輝きの影に潜む 芽生えた其れは「背徳」
(ああ のばされたそのてを ふりはらわれて)
嗚呼 伸ばされたその手を 振り払われて
(とまどいきずつくそのすがたさえ うとまれた)
戸惑い傷つくその姿さえ 疎まれた
(ああ じゅくしていくほどに しみこんでいくどく)
嗚呼 熟していくほどに 染み込んでいく毒
(うれい、ねたみ、にくしみはつのり あいはきょうきにかわる)
憂い、妬み、憎しみは募り 愛は狂気に変わる
(ほつれたあかいいとを むじひにわらい、たちきった)
解れた赤い糸を 無慈悲に笑い、断ち切った
(「うつくしい」 それが、つみ さばけ、にくらしきあわれなこ)
「美しい」 其れが、罪 裁け、憎らしき哀れな子
(とがなき「つみ」をせおい にくしみのひにやかれて)
咎無き「罪」を背負い 憎しみの火に焼かれて
(したたるそのいろは あのひ、あなたにさずかりし「あか」)
滴るその色は あの日、貴女に授かりし「赤」
(ゆきのようにしろいはだ ちぬられたようなくちびる)
雪のように白い肌 血塗られたような唇
(うつくしいそのむすめに ひとめでこころうたれた)
美しいその娘に 一目で心打たれた
(にげのびたもりのおくで ひとりのおとこにであう)
逃げ延びた森の奥で 一人の男に出会う
(ぶきみにわらうそのめに うかべたそれは「れつじょう」)
不気味に笑うその瞳に 浮かべた其れは「劣情」
(ああ けうなるうつくしさ とらえられた、て)
嗚呼 稀有なる美しさ 捕えられた、手
(「いま」を「とわ」にとじこめてしまいたい にげられない)
「今」を「永遠」に閉じ込めてしまいたい 逃げられない
(ああ さげすまれようとも つめたいひとみ、ちょうしょう・・・)
嗚呼 蔑まれようとも 冷たい瞳、嘲笑…
(きみのすべて、このてにいれよう もとめるのは、しかばね?)
君の全て、この手に入れよう 求めるのは、屍?
(はかなくしろいくびに つめたいゆびをからませた)
儚く白い首に 冷たい指を絡ませた
(「うつくしい」 それは、つみ うばえ、けがれなきあわれなこ)
「美しい」 其れは、罪 奪え、汚れなき哀れな子
(とがなき「つみ」をせおい なぐさみよくにとらわれ)
咎無き「罪」を背負い 慰み欲に捕われ
(くるしむそのいろは あのひ、あなたにさずかりし「しろ」)
苦しむその色は あの日、貴女に授かりし「白」
(こがれたあいは・・・ あたえられず)
焦がれた愛は… 与えられず
(すくいのては・・・ まのてにかわる)
救いの手は… 魔の手に変わる
(のぞまれたのは・・・? 「つみ」のつぐない)
望まれたのは…? 「罪」の償い
(わたしのせいは・・・? ねがわれはしない)
私の生は…? 願われはしない
(ほつれたあかいいとを しずかにむねにだきしめて)
解れた赤い糸を 静かに胸に抱きしめて
(したたるかんじょうのなまえもしらずに ひきさいた)
滴る感情の名前も知らずに 引き裂いた
(くだけたあいのかけら ふくしゅうのやいばにかえて)
砕けた愛の欠片 復讐の刃に変えて
(あだなすもの、すべて きざめ、そのいきがどまるまで)
仇ナス者、全テ 刻メ、ソノ息ガ止マルマデ
(とがなき「つみ」をせおい にくしみのひにやかれて)
咎無き「罪」を背負い 憎しみの火に焼かれて
(うまれたかんじょうは あのひ、あなたにさずかりし「くろ」)
生まれた感情は あの日、あなたに授かりし「黒」