ネクロの花嫁
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歌詞(問題文)
(ものいわぬくちびるにいきをふきこんで)
物謂わぬ口唇に生気を吹き込んで
(こよいあなたはよみがえる)
今宵「」は甦る
(あのころのすがたで)
あの頃の姿で
(しろはだのむすめがせきをした)
白肌の娘が咳をした
(このからだあなたにささげるわ)
「この身体貴方に捧げるわ」
(しろふくのいしゃがささやいた)
白服の医者が囁いた
(むかえにゆくよ)
「迎えに行くよ」
(しろはだのむすめはくちはてた)
白肌の娘は朽ち果てた
(せかいのだれにもみすてられ)
世界の誰にも見棄てられ
(しろふくのいしゃはあわれんで)
白服の医者は憐れんで
(だれもしらないいばしょでねむらせた)
誰も知らない居場所で眠らせた
(くちてもまだうつくしいかおで)
朽ちてもまだ 美しい顔で
(ふたりしかいないれいびょうでいしゃはこいをした)
ふたりしかいない霊廟で医者は恋をした
(それはえいえんのこいかきんだんのこういか)
それは永遠の恋か 禁断の行為か
(またあいたいとねがうだけ)
また逢いたいと願うだけ
(それがつみなのでしょうか)
それが罪なのでしょうか
(ものいわぬくちびるにいきをふきこんで)
物謂わぬ口唇に生気を吹き込んで
(こよいふたりはむすばれる)
今宵ふたりは結ばれる
(しゅくふくもされずに)
祝福もされずに
(くさりおちたがんこうにあおいがらすを)
「腐り堕ちた眼孔に青い硝子を」
(やぶれかけたうでにきぬのはだを)
「破れかけた腕に絹の肌を」
(おかされたないぞうにめんのがーぜを)
「侵された内臓に綿のガーゼを」
(ほうせきでかざったしろいどれすを)
「宝石で飾った純白いドレスを」
(くちゆくたびとりつくろって)
朽ちゆくたび 取り繕って
(こいをうたってまたいしゃはてをそめつづけた)
恋を謳ってまた医者は 手を染め続けた
(やがてあばかれたのは)
やがて暴かれたのは
(みにくいかいぶつで)
醜悪い怪物で
(それをつくりあげたいしゃはべんばくをさけんだ)
「」を造り上げた医者は辯駁を叫んだ
(これはえいえんのこいだ)
「これは永遠の恋だ
(かのじょのねがいだ)
彼女の願望いだ
(しにゆくときめたおまえらが)
死にゆくと決めたお前らが
(みすてたおんなじゃないか)
見棄てた女じゃないか」
(ああかなしきはなよめものいえぬままで)
嗚呼 哀しき花嫁 物謂えぬままで
(こよいふたりはさばかれる)
今宵ふたりは裁かれる
(かのじょをみすてたひとたちのせいぎで)
彼女を見棄てた人達の正義で
(ただしいのはだあれ)
正しいのはだあれ?
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