MONSTER

(かぜにさわったやみはゆれてかなでたねいろしずけさをまう)

風に触った闇は揺れて　奏でた音色　静けさを舞う

(うかぶつきみつめるぼくのめはなにいろなんだ？)

浮かぶ月　見つめる僕の目は何色なんだ？

(ふるえるこのてはいろんなものぜんぶ)

震えるこの手は　色んなもの全部

(ほしがってるなんてさ？こっけいだろ？)

欲しがってるなんてさ？滑稽だろ？

(そうさぼくらもがきつづけてゆくもんすたー)

そうさ　僕らもがき続けてゆくモンスター

(めにみえるものすべてのぞむんだ)

目に見えるものすべて望むんだ

(ためらうひまなんてないから)

ためらう暇なんてないから

(そしてそらをわかつつきのあかりのした)

そして空を分つ月の灯りの下

(はねもないのにとぼうとするんだ)

羽もないのに飛ぼうとするんだ

(どんなものもぎせいにして)

どんなものも犠牲にして

(そっとはなしたきみのてはさいまもどこかであたたかいと)

そっと離した君の手はさ　今も何処かで温かいと

(じぶんにいいきかせるこのこえはおびえてるんだ)

自分に言い聞かせるこの声は怯えてるんだ

(からだにこぼれたかげはいきをはいて)

身体に零れた影は息を吐いて

(ひとときのすきにあかくそめた)

ヒトトキの隙に赤く染めた

(そうさぼくらもがきつづけてゆくもんすたー)

そうさ　僕らもがき続けてゆくモンスター

(ふれるすべてこわしてしまうんだ)

触れる全て壊してしまうんだ

(ふりかえるよちなんてないから)

振り返る余地なんてないから

(そしてあわくやけるひがしのそらのした)

そして淡く焼ける東の空の下

(えがくげんそうによいしれるんだ)

描く幻想に酔いしれるんだ

(むねのおくうそをかくして)

胸の奥　嘘を隠して

(ふあんにかみつかれたこのあしは)

不安に噛み付かれたこの足は

(それでもすすむことをやめはしない)

それでも進むことをやめはしない

(たいようとつきがかさなりかげをおとしても)

太陽と月が重なり影を落としても

(そうさぼくらとわをもとめてゆくもんすたー)

そうさ　僕ら永遠を求めてゆくモンスター

(いみもわからずにただむかうんだ)

意味もわからずにただ向かうんだ

(はむかうすべさえしらないから)

歯向かう術さえ知らないから

(そしてそらをわかつつきのあかりのした)

そして空を分つ月の灯りの下

(いつかはばたけるとゆめみるんだ)

いつか羽ばたけると夢見るんだ

(すべてこがすあかつきへまよいなんてみあたりはしない)

全て焦がす暁へ　迷いなんて見当たりはしない

(するどいひとみがやみからみつめてる)

鋭い瞳が闇から見つめてる

(ながれおちるちのにおいをかぎわけて)

流れ落ちる血の臭いを嗅ぎ分けて

(こころのおくのほうこえがこだましてる)

心の奥の方　声がこだましてる

(すべてをてにせよさあすべてをてにせよ)

全てを手にせよ　さあ全てを手にせよ