天国

(はだしのままはしってよぞらをあるいて)

裸足のまま走って 夜空を歩いて

(あなたのことわかったきがした)

あなたのこと 分かった気がした

(まよわないように)

迷わないように

(あかりをふやしたら)

明かりを増やしたら

(いつかみちのかげのふしぎたちが)

いつか道の影の不思議たちが

(おくにひっこんだ)

奥に引っ込んだ

(ひとをあいしなさい)

人を愛しなさい

(おしみなくあたえなさい)

惜しみなく与えなさい

(ただきれいなえがおであなた)

ただ綺麗な笑顔であなた

(そういってねむりについた)

そう言って眠りについた

(ときをめぐりまちをたてる)

時を巡り　街を建てる

(ひとりひとりむくわれたこどくにうずもれた)

一人一人　報われた孤独に埋もれた

(それだけですてきじゃない？)

それだけで素敵じゃない？

(みせかけのかみさまならけんびきょうのなか)

見せかけの神様なら顕微鏡の中

(しんじたいくだらないわたしのてんごく)

信じたいくだらない 私の天国

(さいごにあなたにみていてくれたように)

最後にあなたに 見ていてくれたように

(あけたよぞらにまわるひかりに)

開けた夜空に 回る光に

(といかけたわたし)

問いかけた私

(わらうゆびさきで)

笑う指先で

(めくれたゆびさきで)

めくれた指先で

(だれもみてないばしょでいのるように)

誰も見てない場所で祈るように

(ひをおこした)

火を熾した

(たびしたよるにうかれたよるに)

旅した夜に（浮かれた夜に）

(たばこをくわえたらひをつけたなら)

煙草を咥えたら（火をつけたなら）

(あなたのこえもはなしかたも)

あなたの声も話し方も

(おもいだせなくなった)

思い出せなくなった

(いつかあえるよきっと)

いつか会えるよきっと

(しんじてるからずっと)

信じてるからずっと

(せまいみちをぬって)

狭い道を縫って

(らくだのせにのって)

ラクダの背に乗って

(そらのたかさはかってみたこと)

空の高さ測ってみたこと

(ないしょだよ)

ナイショだよ

(とどくまで)

届くまで

(いろんないいかたであしたをいわうよ)

色んな言い方で 明日を祝うよ

(どろにもぐりなれてくらし)

泥に潜り 慣れて暮らし

(ひとりひとりねむるときのかおはにていた)

一人一人 眠るときの顔は似ていた

(それだけですてきじゃない？)

それだけで素敵じゃない？

(みせかけのかみさまならいたずらにさった)

見せかけの神様なら いたずらに去った

(しんじたい)

信じたい

(くだらないわたしのてんごく)

くだらない 私の天国

(まってたみたいにむかえるそのふしぎ)

待ってたみたいに迎えるその不思議

(あけたよぞらにまわるひかりに)

開けた夜空に 回る光に

(とびおりたように)

飛び降りたように

(しんじたい)

信じたい

(くだらないてんごくじゃなく)

くだらない天国じゃなく

(よるべいらずをきどるはまるてぃあ)

寄る辺いらずを気取るハマルティア

(つよくやさしくただしくなりたい)

強く優しく正しくなりたい

(といかけたわたし)

問いかけた私

(はるがくるのをまってそしたらたねまいて)

春が来るのを待って そしたら種撒いて

(わたしがいのってそらがみずをやる)

私が祈って 空が水をやる

(こんどこそはほんとうって)

今度こそは本当って

(おもったときほどあぶないよ)

思ったときほど危ないよ

(あなたのことだって)

あなたのことだって

(わからないままでいい)

分からないままでいい