紋白蝶

(さしのべられてそらにういたて)

差し伸べられて　宙に浮いた手

(むきずじゃないねぼくとおなじだ)

無疵じゃないね　ぼくとおなじだ

(しぶやのこうさてんがあおいろになってわかった)

渋谷の交差点が　青色になってわかった

(みんなまっすぐあるいたらぶつかってしまうみたいだ)

みんな真っ直ぐ歩いたら　ぶつかってしまうみたいだ

(ときめきゆらゆらとさがすちょうちょたちには)

ときめきゆらゆらと探す蝶々たちには

(あわただしいせかいはみえていない)

あわただしい世界は見えていない

(おきてるようでほんとうはみんなねてるのさ)

起きてるようで　本当はみんな寝てるのさ

(こっそりおきだしていいことしようだれもみてない)

こっそり起き出していいことしよう　誰も見てない

(なんだったん？ってこいをしようよ)

何だったん？って恋をしようよ

(よくあんなことできたよねって)

よくあんなこと出来たよねって

(あとからふたりでびっくりしようよ)

あとから二人でびっくりしようよ

(きゅうにおもいだしてわらいあいたいね)

急に思い出して笑いあいたいね

(ふたりじてんしゃでどこへかえるの？)

二人自転車でどこへ帰るの？

(しんじていいよしゃつひっぱって)

信じていいよ　シャツ引っ張って

(こわくはないよただのみらいだ)

怖くはないよ　ただの未来だ

(あるりんかいてんをこえたらぼくらはぎゃんぶらー)

ある臨界点を超えたら　僕らはギャンブラー

(とらわれたひとたちよりいっぽさきをいく)

囚われた人たちより一歩先を行く

(きずつけられてもまだつかまってるんだね)

傷つけられても　まだ捕まってるんだね

(こっそりぬけだしていいことしようつれだすから)

こっそり抜け出していいことしよう　連れ出すから

(ぼくのとこからじゃないとこのにじはみえないよ)

僕のとこからじゃないとこの虹は見えないよ

(もっとそばにきていっしょにみようよ)

もっとそばに来て一緒に見ようよ

(ばらんすうしなったままもんしろちょうははなれずに)

バランス失ったまま紋白蝶は離れずに

(ずっといっしょにとびつづけている)

ずっと一緒に飛び続けている

(ほれたらきっとかたみちきっぷ)

惚れたらきっと　片道切符

(どこへいこうかぼくらじゆうだ)

どこへ行こうか　僕ら自由だ

(たったいちどのきすでよしゆらいだ)

たった一度の　キスで由揺らいだ

(きみのこころはやわらかいね)

きみのこころは　柔らかいね

(よりかかってよ)

寄りかかってよ

(ぼくのとこからじゃないとこのにじはみえないよ)

僕のとこからじゃないとこの虹は見えないよ

(もっとそばにきていっしょにみようよ)

もっとそばに来て一緒に見ようよ

(なんだったん？ってこいをしようよ)

何だったん？って恋をしようよ

(にげるつもりもないくらい)

逃げるつもりもないくらい

(まよいもなくあやまちおかして)

迷いもなく過ち冒して

(ほれたらきっとまけなきがして)

惚れたらきっと　負けな気がして

(わかってたってきみにかてない)

分かってたって　君に勝てない

(しんじていいよしゃつひっぱって)

信じていいよ　シャツ引っ張って