ベツニ君とキライちゃん

(むだにでかいくもがしつないをかっぽしているわけですが)

無駄にデカい蜘蛛が　室内を闊歩しているわけですが

(れいせいそのものさとりみださないぜ)

冷静そのものさ　取り乱さないぜ（汗）

(でんしゃのなかでひためしをむさぼるおんなのこ)

電車の中でひた　飯を貪る女の子

(ぜんこうをおしたいかのようになげいてみたりする)

善行を推したいかのように　嘆いてみたりする

(「べつに」をただくりかえす)

「別に」をただ繰り返す

(きみのしこうはどこかにしまっちゃったのかい)

君の思考はどこかにしまっちゃったのかい

(それじたいきけんなのさ)

それ自体危険なのさ

(「きょうのぼくはきっとたのしそうだろう。」)

「今日の僕はきっと楽しそうだろう。」

(わるくはないかもね、と)

悪くはないかもね、と

(はりさけそうでおだやかな)

張り裂けそうで　穏やかな

(ひょうじょうなんだ)

表情なんだ

(どうなんだい？きょうしつにいばしょがないような)

どうなんだい？ 教室に居場所がないような

(そんなのはきにくわないね)

そんなのは気に食わないね

(うかれただいがくせいてれきゃすでなぐれ)

浮かれた大学生　テレキャスで殴れ

(たんいをうばいさるのさー)

単位を奪い去るのさー

(むだにでかいこえのだいがくせいのせいねんが)

無駄にデカい声の大学生の青年が

(でんしゃをせんきょちゅうさ、めをとじちゃおうか)

電車を占拠中さ、目を閉じちゃおうか

(ぼくらはひびのいらいらですら)

僕らは日々のイライラですら

(すてず、ただただためて)

捨てず、ただただ溜めて

(へやをあふれさせていくよ)

部屋を溢れさせていくよ

(それをふとしたときに)

それをふとしたときに

(ぶぜんとながめているんだ)

憮然と眺めているんだ

(「べつに・・・」そういいながら)

「別に…」そう言いながら

(めがいたいあさやけながめながら)

目が痛い朝焼け眺めながら

(どろみたいなこーひーのもう)

泥みたいなコーヒー飲もう

(そんなこと、きょうもうかんではしずみ)

そんなこと、今日も浮かんでは沈み

(ねちゃうんだろうか)

寝ちゃうんだろうか

(どうなんだい？へやにいばしょがないってのは)

どうなんだい？ 部屋に居場所がないってのは

(しんじられんがほんとうだぜ)

信じられんが本当だぜ

(みえないごみにおしつぶされそうさ)

見えないゴミに押しつぶされそうさ

(だれもかれもが)

誰もかれもが

(どうなんだい？きょうしつにいばしょがないような)

どうなんだい？ 教室に居場所がないような

(そんなのはきにくわないね)

そんなのは気に食わないね

(うかれただいがくせいてれきゃすでなぐれ)

浮かれた大学生　テレキャスで殴れ

(たんいをうばいさるのさ)

単位を奪い去るのさ

(きょうもきらいちゃんは)

今日もキライちゃんは

(とうきょうのどこか、げんきでやっていますか？)

東京のどこか、元気でやっていますか？

(いかれただいがくせいてれきゃすでなぐれ)

いかれた大学生　テレキャスで殴れ

(しょうこはのこさずおともなにもたてないで)

証拠は残さず　音も何もたてないで

(にげだそうぜ！！いぇぇー)

逃げ出そうぜ！！いぇぇー