言の葉大誘拐事件

(きょうふのみっしつせいせいじゅつには)

恐怖の密室生成術には

(ことのはうばえばことたりる)

言の葉奪えば事足りる

(ことばがきえればこころはかよわず)

言葉が消えれば心は通わず

(あっというまにみっしつだ)

あっという間に密室だ

(てはじめひばりのばということのは)

手始め雲雀の「ば」という言の葉

(ここでぬすんでみせましょう)

ここで盗んでみせましょう

(ほらほらさっきまでつかえていたのに)

ほらほらさっきまで使えていたのに

(あなたのなかからきえたでしょう)

あなたの中から消えたでしょう?

(さいしょはぐーまたまたぐっど)

最初はグー またまたGood

(かいとうついせきさくせんぱー)

怪盗追跡作戦パー

(じゃまするたんていけすために)

邪魔する探偵消すために

(おつぎはてのじをぬすみとろう)

お次は「て」の字を盗み取ろう

(ここはねんにはねんいれよう)

ここは念には念入れよう

(たいほのほのじもちょうだいな)

逮捕の「ほ」の字も頂戴な

(まだまださらにはけいじのけをとる)

まだまださらには刑事の「け」を盗る

(これでじゃまものもういない)

これで邪魔者もういない

(やけにみなさまむくちだね)

やけに皆様無口だね

(きみらにみなまでいえるかな)

きみらにみなまで云えるかな?

(かんこうれいことのはかり)

箝口令 言の葉狩り

(さっかれんちゅうや)

作家連中や

(いちようしきちゅうや)

一葉 子規 中也

(ことのはよいよいふりつもれ)

言の葉宵々降り積もれ

(あいらいくいっとまたらいき)

I like itまた来季

(でもいろはにはにはにー)

でもいろはに葉にHoney

(ことのはのだいゆうかい)

言の葉の大誘拐

(そんでなにもいえなくなった)

そんでなにも言えなくなった

(まちはいちやでおおそうどう)

町は一夜で大騒動

(なにしろまともにはなせない)

なにしろまともに話せない

(ぎしんあんきでとじこもる)

疑心暗鬼で閉じこもる

(なくこもだんまりしたをまく)

泣く子も黙り舌を巻く

(いっそうたでもうたいましょうか)

いっそ歌でも歌いま唱歌

(ゆーなゆーなみなまでいうな)

ゆーなゆーなみなまで云うな

(ざんねんたったいまゆもきえた)

残念たった今「ゆ」も消えた

(でもまだまだことのはあるでしょう)

でもまだまだ言の葉あるでしょう?

(さいしょはぐーはたまたぐ)

最初はグー はたまた愚

(ことのはだっかんえいえいおー)

言の葉奪還エイエイオー

(やんごとないやんごとない)

止ん事無い止ん事無い

(わなをはれわなをはれ)

罠を張れ罠を張れ

(ようどうだようどうだ)

陽動だ陽動だ

(やんごとないやんごとない)

止ん事無い止ん事無い

(へいこう)

閉口

(みっともないみっともない)

みっともないみっともない

(ぜっく)

絶句

(おしもんどう)

押し問答

(さっかれんちゅうや)

作家連中や

(いちようしきちゅうや)

一葉 子規 中也

(ことのはよいよいちりつもる)

言の葉宵々散り積もる

(あいらいくいっとまたらいきでも)

I like itまた来季でも

(いろはにはにはにー)

いろはに葉にHoney

(いただきますじょがくせい)

頂きます「じょ」「が」「く」「せ」「い」

(そんでなにもいえなくなった)

そんでなにも言えなくなった

(そこまでだおまえがうばい)

「そこまでだ。おまえが奪い、

(かくしていたことのははすでに)

隠していた言の葉はすでに

(わたしがもとのばしょにもどしておいた)

私が元の場所に戻しておいた。

(つまりこのしゅんかんからはだれでも)

つまり、この瞬間からは誰でも

(こころおきなく)

心置きなく

(あいつをよべるというわけだ)

あいつを呼べるというわけだ。

(でばんだぞばかたんてい)

出番だぞ、バカ探偵」

(いわれるまでもありません)

「云われるまでもありません!」

(ひゃっかじてんやひゃっかりょうらんや)

百科事典や百科繚乱や

(ことのはよいよいさきほこれ)

言の葉良い善い咲き誇れ

(あいらいくいっとまたらいきでも)

I like itまた来季でも

(いろはにはにはにー)

いろはに葉にHoney

(らっしゃいなたんていさん)

らっしゃいな探偵さん

(そしてかいとうにげて)

そして怪盗逃げて

(みのしろきんはむだとなり)

身代金は無駄となり

(けものはつきよにほえた)

獣は月夜に吠えた

(あかさたなはまやら)

あかさたなはまやら

(わおん)

わおん