ウズラ/藍坊主

(ぼくはそらがとべないよ)

僕は空が飛べないよ

(そしてとてもよわくて)

そしてとても弱くて

(だけどあなたはいつでも)

だけどあなたはいつでも

(ぼくのことみすてないよ)

僕のこと見捨てないよ

(なけばとどくとおもってた)

鳴けば届くと思ってた

(ことばはけいはくだから)

言葉は軽薄だから

(ぼくはおろかでしょうか)

僕はおろかでしょうか

(ぎゃーぎゃーとこえをあらげて)

ギャーギャーと声を荒げて

(いつもみじかいはねとこのいのち)

いつも短い　羽とこの命

(ふるわせてあなたをおもうよ)

震わせてあなたを思うよ

(くもりがらすにつきのいろ)

くもりガラスに月の色。

(ぼくのなまえはぴっぴといいます)

僕の名前は　ピッピと言います

(ちゃいろいはねをぱたぱたさせて)

茶色い羽をパタパタさせて

(あなたをえがおにしたい)

あなたを笑顔にしたい

(ただそうねがいます)

ただそう願います

(よろこぶちからわらえるいみを)

喜ぶ力　笑える意味を

(いとしさのなかかんじることを)

愛しさの中　感じることを

(いつかつめたくなるまえに)

いつか冷たくなる前に

(とどけたいのです)

届けたいのです

(かぎをかけてしまえたら)

カギをかけてしまえたら

(ずっとらくになれるのに)

ずっと楽になれるのに

(こころはめにみえないから)

心は目に見えないから

(ほんとうにめんどくさいな)

本当に面倒臭いな

(だからあなたがむねをいためたら)

だから　あなたが　胸を痛めたら

(よわくてちいさいいきものの)

弱くて小さい生き物の

(ぼくにてをふれてください)

僕に手をふれてください

(ぼくのなまえはぴっぴといいます)

僕の名前はピッピと言います

(ちゃいろいはねをぱたぱたさせて)

茶色い羽をパタパタさせて

(あなたをえがおにしたい)

あなたを笑顔にしたい

(ただそうねがいます)

ただそう願います

(よろこぶちからわらえるいみを)

喜ぶ力　笑える意味を

(いとしさのなかかんじることを)

愛しさの中　感じる事を

(いつかつめたくなるまえに)

いつか冷たくなる前に

(とどけたいのです)

届けたいのです

(つまづいてくさりつけて)

つまづいて鎖つけて

(きみはあるくこのせかいを)

君は歩く　この世界を

(つかれたらここにおいで)

疲れたらここにおいで

(すべてほおりなげて)

全てほおり投げて

(ただほうけてぼーっとすごす)

ただ呆けてボーッと過ごす

(たまにはいいだろう)

たまにはいいだろう

(あなたがわらうぼくはうれしい)

あなたが笑う　僕はうれしい

(あなたがなくとぼくはかなしい)

あなたが泣くと　僕は悲しい

(こんなきもちになれたから)

こんな気持ちになれたから

(しぬほどいきてたい)

死ぬほど生きてたい

(よろこぶちからわらえるいみを)

喜ぶ力　笑える意味を

(いとしさのなかかんじることを)

愛しさの中　感じる事を

(いつかつめたくなるまえに)

いつか冷たくなる前に

(とどきますように)

届きますように