森のくまさん　パーマ大佐

(あるひもりのなかくまさんにであった)

ある日　森の中　くまさんに　出会った

(はなさくもりのみちくまさんにであった)

花さく森の道　くまさんに出会った

(ひとりぼっちのわたしをつよくだきしめたくま)

一人ぼっちの　私を　強く抱きしめた熊

(はじめてのぬくもりからだじゅうにしみこんで)

初めてのぬくもり　体中にしみこんで

(ここちよくてながすなみだ)

心地よくて　流す涙

(だけどわたしはだめなこ)

だけど　私はダメな子

(ひとにいえないかこがある)

人に言えない　過去がある

(いろんなことにてをだした)

いろんなことに手を出した

(はんざいぎゃんぶるふくらむしゃっきん)

犯罪　ギャンブル　膨らむ借金

(わたしいまおわれているだから)

私今追われている　だから

(あなたのじゃまになる)

あなたの邪魔になる

(「そんなきみのかこどうでもいい」と)

「そんな君の過去どうでもいい」と

(うばわれたくちびる)

奪われた　唇

(はじめておじょうさんこころひらいた)

初めてお嬢さん　心開いた

(そこにやってきたけいさつ)

そこにやってきた警察

(くまさんのいうことにゃおじょうさんおにげなさい)

くまさんの　いうことにゃ　お嬢さん　お逃げなさい

(すたこらさっさっさのさすたこらさっさっさのさ)

すたこらさっさっさのさ　すたこらさっさっさのさ

(ひとりぼっちのおれはきみにたすけられたんだ)

一人ぼっちの俺は　君に助けられたんだ

(はじめてのぬくもりあのひあいをしったんだ)

初めてのぬくもり　あの日愛を知ったんだ

(はしっていくきみのせなかめがけておおきなこえでふりしぼるようにさけんだ)

走っていく君の背中　めがけて大きな声で　振り絞るように叫んだ

(きみをあいするものがいるかぎり)

君を愛する者がいる限り

(はしれ！つきすすめ！ふりかえるな！)

走れ！　突き進め！　振り返るな！

(かこはかこいまのきみはかわったおれがまもるから)

過去は過去　今のキミは変わった　俺が守るから

(もりにこだましたざんこくなじゅうせいいのちのあかりがきえたおとがした)

森にこだました　残酷な銃声　命の灯が消えた音がした

(くまがしんだとおもいきや)

くまが死んだと思いきや

(ところがくまさんがあとからついてくる)

ところが　くまさんが　あとから　ついてくる

(とことことことこととことことことこと)

とことことことこと　とことことことこと

(やっとおいついたかすむしかいないているきみがうつる)

やっと追いついた　霞む視界　泣いている君が映る

(なつかしいぬくもりにつつまれた)

懐かしいぬくもりに包まれた

(くまさんさいごにこういった)

くまさん最期にこう言った

(おじょうさんおまちなさいちょっとおとしもの)

お嬢さん　お待ちなさい　ちょっと　落とし物

(しろいかいからのちいさないやりんぐ)

白い貝殻の　小さなイヤリング

(ひとりぼっちのわたしをつよくだきしめたくま)

一人ぼっちの　私を　強く抱きしめた熊

(あのひうけたぬくもりもうもどりはしないけど)

あの日受けたぬくもり　もう戻りはしないけど

(わすれないよあなたのことあなたがくれたすべてを)

忘れないよ　あなたのこと　あなたがくれたすべてを

(まえをむいてはしりだす！)

前を向いて走り出す！

(わたしがあなたをあいしてるかぎり)

私が　あなたを　愛してる限り

(はしる！つきすすむ！まえをむいて！)

走る！　突き進む！　前を向いて！

(かこはかこあのひにかわれたのあなたがいたから)

過去は過去　あの日に変われたの　あなたがいたから

(きれいなはなたばとおもいでがつまっているいやりんぐ)

きれいな花束と　思い出が詰まっている　イヤリング

(いだいてあなたのもとへあいにいこう)

抱いてあなたのもとへ　会いに行こう

(くまのはかでいいました)

熊の墓で言いました

(あらくまさんありがとうおれいにうたいましょう)

あらくまさん　ありがとう　お礼に　歌いましょう

(らららららららららららららららら)

らららららららら　らららららららら