ノーマライズノスタルジア

(たんじゅんなことばさえふあんになってしまうんだ あおぞらのあおさがかなしくみえていた)

単純な言葉さえ不安になってしまうんだ 青空の青さが悲しく見えていた

(せいしゅんのだいほんにべつのじぶんをかいた いることがゆるされるふつうのぼくを)

青春の台本に別の自分を書いた いることが許される普通の僕を

(ききあきたふれーずみなれたけだるさで ほらうまくえんじてるでしょ)

聞き飽きたフレーズ見慣れた気怠さで ほら上手く演じてるでしょ

(でもなぜだろうこのそらがえがおかなみだかわからなくなった)

でもなぜだろうこの空が笑顔か涙か分からなくなった

(まだどうかどうかばれないでおくれ かくしたこころはそっとろっかーにとじこめて)

まだどうかどうかバレないでおくれ 隠した心はそっとロッカーに閉じ込めて

(すこしもうすこしこのままいさせて あふれることばはそっとごみばこのおくそこへ)

少しもう少しこのままいさせて 溢れる言葉はそっとゴミ箱の奥底へ

(ああきえないけせないじぶんがいるなら ぼくのこのてでいっそ)

ああ消えない消せない自分がいるなら 僕のこの手でいっそ

(そうだぜんぶゆうひにもやせたらいいのに)

そうだ全部夕陽に燃やせたらいいのに

(いたみさえきもちさえほらほら)

痛みさえ気持ちさえほらほら

(さしこむにしびにのびるかげをみた おろしてころしてたふつうじゃないぼくだ)

差し込む西陽に伸びる影を見た 降ろして殺してた“普通じゃない僕”だ

(でもこれでいいさのぞまれていないなら ああおちるひにうすれてく)

でもこれでいいさ望まれていないなら ああ落ちる陽に薄れてく

(でもなぜだろうこのままじゃほんとうのじぶんがなくなるきがして)

でもなぜだろうこのままじゃ本当の自分がなくなる気がして

(まだどうかどうかきえないでおくれ かなたにぼやけてしずむひをおいかけた)

まだどうかどうか消えないでおくれ 彼方にぼやけて沈む陽を追いかけた

(あかくあかくそめあげておくれ ひっしにかくしたかげをいま)

赤く赤く染め上げておくれ 必死に隠した影を今

(みとめてやるんだなんぜんかいなんまんかいむきあって)

認めてやるんだ何千回何万回向き合って

(さいしょからもうずっとわかっていたんだろう)

最初からもうずっと分かっていたんだろう？

(わらってなみだをかくさないでひとりですべてをかかえないで おちるならぼくもいっしょに)

「笑って涙を隠さないで」「一人で全てを抱えないで」 落ちるなら僕も一緒に

(ああそうかぼくはずっとぼくなんだ ひかりがあふれる)

ああそうか僕はずっと僕なんだ 光が溢れる

(ああどうかどうかこのままいさせて ふつうじゃないならとくべつになれるはず)

ああどうかどうかこのままいさせて 普通じゃないなら特別になれるはず

(ぼくでもぼくだからできることがある あのそらのあおさはかなしくみえるけど)

僕でも僕だからできることがある あの空の青さは悲しく見えるけど

(ああきえないけせないじぶんがいるから ぼくはぼくらしくいられる)

ああ消えない消せない自分がいるから 僕は僕らしくいられる