深海のリトルクライ

(みせてほしい、ゆめのつづきまで、)

魅せて欲しい、夢の続きまで、

(せかい)

世界―――。

(おぼれてたの、うみよりもふかい)

溺れてたの、海よりも深い

(はじめまして)

初めまして

(おいかけてつかんだのはざんこくなにしんほう)

追いかけて掴んだのは　残酷な二進法

(わたしはあるくわ)

私は歩くわ

(ふりだしたあめよやまないで！こいしてたんだ)

降り出した雨よ止まないで！恋してたんだ

(つぶれたこえからしてあいしてますとさけんだんだ)

潰れた声枯らして　愛してますと　叫んだんだ

(おもえばもう、すれちがっていたの、)

思えばもう、すれ違っていたの、

(せかい)

世界―――。

(ねじまがっていた、じじつもこころも、)

捻じ曲がっていた、事実も心も、

(ぬりつぶしてさ)

塗りつぶしてさ

(むりだとわかっててもむりしてわらって)

無理だとわかってても　無理して笑って

(きずついてしまうの？)

疵ついてしまうの？

(つたわらないげんじつにただしあわせだってつよがった)

伝わらない現実に　ただ幸せだって強がった

(なみだとまらないのはあしがいたいいたいせいなんだ)

涙止まらないのは　肢が痛い　痛いせいなんだ

(おとしたないふわたしにはもうつかめない)

落としたナイフ　私にはもう掴めない

(こんなけつまついっそあわにでもなってしまえしまえ！)

こんな結末いっそ　泡にでもなってしまえ　しまえ！

(ｎｏ，ｉ　ｔｈｉｎｋ　ｔｈａｔ)

No,I think that

(ｉｔ’ｓ　ｊｕｓｔ　ａ　ｓｍａｌｌ　ｌｉｅ．．．)

it's just a small lie...

(いいわけ　がほしかっただけなの)

言い訳　が欲しかっただけなの

(おうじさま)

王子様

(きせきもこえもまほうのきすもひつようなかった)

奇跡も 声も 魔法のキスも 必要なかった―――

(しあわせそうなゆめよきえないで！こいしてたんだ)

幸せそうな夢よ　消えないで！恋してたんだ

(なきむしのいずなんてあわにでもなってしまえしまえ！)

泣き虫ノイズなんて　泡にでもなってしまえ　しまえ！

(わかったのわたしはこのあしでたたなくちゃ)

解ったの　私は　この肢で立たなくちゃ

(こいもいたみもぜんぶうけとめていたいから)

恋も　痛みも　全部受け止めて居たいから

(おもいよとどいてよものがたりがおわるまえに)

想いよ　届いてよ　物語が終わる前に

(おもいよさあ)

想いよ　さあ

(「あいして」ますとさけぶんだ)

『愛して』ますと　叫ぶんだ

(おもいよさあ)

想いよ　さあ

(「あいして」ますとさけぶんだ！)

『愛して』ますと　叫ぶんだ ！

(みせてほしい、ゆめのつづきまで、)

魅せて欲しい、夢の続きまで、

(せかい)

世界―――。

(おぼれてたの、うみよりもふかい、)

溺れてたの、海よりも深い、

(はじめまして)

初めまして