複葉機とオールトの雲
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歌詞(問題文)
(ふくようきがかつてそらをきりさいたひみとうのとちをめざしはじめた)
複葉機がかつて空を切り裂いた日未踏の土地をめざし始めた
(なんびゃくなんぜんなつはそうしてわかれをつげた)
何百何千夏はそうして別れを告げた
(ぼくがこきゅうをするいみはなにとうぜんのようでふしぎなことだった)
ぼくが呼吸をする意味はなに? 当然のようで不思議なことだった
(あさにはかろりーばーもぐもぐねむそうにたべるきみが)
朝にはカロリーバーもぐもぐ眠そうに食べるきみが
(よるにはめぐすりをぶきにしぱしぱとどらいあいとたたかうきみが)
夜には目薬を武器にしぱしぱとドライアイと戦うきみが
(いるだけでもうじゅうぶんすぎたきみがしんじたぼくだったらばらばらのげんしになっても)
居るだけでもう充分すぎたきみが信じたぼくだったらばらばらの原子になっても
(つきをめざしたびだったひ かせいたんさせいこうしたひ)
月を目指し旅立った日 火星探査成功した日
(いつかおーるとのくももみつけそとをしるだろうそれがしんぽさ)
いつかオールトの雲も見つけ外を知るだろう それが進歩さ
(きみとであいへんけんもうせたひとごみのなかもとうひょうびもわるくない)
きみと出会い偏見も失せた 人混みの中も投票日も悪くない
(はるにははらはらとまうこみちでたちどまるきみが)
春にははらはらと舞う小径で立ち止まるきみが
(なつにはよくきいたくうちょうのしたでぶるぶるふるえるきみが)
夏にはよく効いた空調の下でぶるぶる震えるきみが
(かんじょうなんてこおりついたそうおもっていたぼくなのにきみとならほくほくしっぱなし)
感情なんて凍りついた そう思っていたぼくなのに きみとならほくほくしっぱ
(あのころのぼくだまるでしょうねんだなれなれしくされいやでにげだした)
あの頃のぼくだ まるで少年だ 馴れ馴れしくされ嫌で逃げ出した
(あのころのぼくがいまにさけんでるもしもそんなあいてがそばにいたらぜったいはなすなと)
あの頃のぼくが今に叫んでる もしもそんな相手が側に居たら絶対離すなと
(あさにはぱちぱちとぱそこんとかくとうするきみが)
朝にはぱちぱちとパソコンと格闘するきみが
(よるにはあいますくたてにつかのますうすうとかみんをとるきみが)
夜にはアイマスク盾に束の間すうすうと仮眠を取るきみが
(いつまでもそんなきみでいて)
いつまでもそんなきみで居て
(ひとみのおくだけはもやしてそのめでかんそくするせかいそれがおーるとのくも)
瞳の奥だけは燃やして その目で観測する世界 それがオールトの雲
(あきならとおかったぱりぱりとようやくふむおとがした)
秋なら遠かった ぱりぱりとようやく踏む音がした
(ふゆなんてきせきだまえがみをしんしんとふるしろにかざるきみが)
冬なんて奇跡だ 前髪をしんしんと降る白に飾るきみが
(ぼくはひとりでかみにいのるきぼうだけはけしさらないで)
ぼくはひとりで神に祈る 希望だけは消し去らないで
(せめてつぎのきせつをきみにきらきらとかがやくみらいを)
せめて次の季節をきみに きらきらと輝く未来を
(わいしゃつじゃぶじゃぶあらいのりつけぱんぱんのばし)
ワイシャツじゃぶじゃぶ洗い のりつけぱんぱん伸ばし
(ひかりはさんさんとさし)
光はさんさんと射し
(めぐるめぐるめくるめくいろどりをかえてやがて)
巡る巡るめくるめく彩りを変えてやがて
(さくらもふぶきゆめのまにまに)
桜も吹雪き夢のまにまに
(もぐもぐとはらはらとぶるぶるとすうすうとぱりぱりとしんしんと)
もぐもぐと はらはらと ぶるぶると すうすうと ぱりぱりと しんしんと
(このせかいをとざした)
この世界を閉ざした
(いまはひとりそらをのぞきこんだまま)
今はひとり宇宙(そら)を覗き込んだまま