ラットが死んだ

(はなのかおりもてつだって)

花の香りも手伝って

(まちにかそくするはいいろのめ)

市に加速する灰色の目

(ねむれないのといつわって)

眠れないのと偽って

(うつろをのぞきこむがらすのめ)

虚を覗き込むガラスの目

(あいらいんをきつくさして)

アイラインをキツく挿して

(てぃあどろっぷでかくしたて)

ティアドロップで隠し立て

(きょうのぷろぐらむもたのしんで)

今日の演目も楽しんで

(たねはわらぬようめをつむって)

タネは割らぬよう目を瞑って

(にゅーすとっぷのきじをよんだ)

ニューストップの記事を読んだ

(おにのしわざだとぬかしていた)

鬼の仕業だと抜かしていた

(りがいかんけいでぶちぬいた)

利害関係でブチ抜いた

(つかのまのぱんちらいん)

束の間のパンチライン

(あいまいなすぴーかーむじゅんてんはないか)

曖昧な話者　矛盾点は無いか？

(かんじょうづたいにもえあがったあとのはいはだれがうめてくれるんだ)

感情伝いに燃え上がった後の灰は 誰が埋めてくれるんだ？

(あくたーかついだこてんしばいじゃないか)

アクター担いだ古典芝居じゃないか

(しょはんひっくりかえしてみたららっとがしんでいた)

初版引っ繰り返してみたら鼠が死んでいた

(たいむらいんはこうちょうだ)

タイムラインは好調だ

(このじょうほうりょうはかくべつだ)

この情報量は格別だ

(はやりやまいをよびこんだ)

流行病を呼び込んだ

(よくうつにじょうじてをよごした)

抑鬱に乗じ手を汚した

(かくてわれらはうるおった)

かくて我らは潤った

(うそをじゃんくふーどでのみこんだ)

嘘をジャンクフードで飲み込んだ

(はてかみはしんだかと)

はて、神は死んだかと

(けねんするこえもとうにやんだ)

懸念する声もとうに止んだ

(じぼうじきのあるこほりっく)

自暴自棄のアルコホリック

(はずれぞこないのぴんちまにあ)

外れ損ないのピンチマニア

(こきゅうこんなんのふっくあっぱー)

呼吸困難のフックアッパー

(だだもれのぱいぷらいん)

ダダ漏れのパイプライン

(かんぜんなそうさいっぱんどうはげっとーいきだ)

完全な操作　一般道はゲットー行きだ

(はんどるはさゆうどちらにあるのかこうりょしてくれよすーぱーどらいばー)

ハンドルは左右どちらにあるのか 考慮してくれよスーパードライバー

(あんそくにざしたいっぱんろんじゃないか)

安息に座した　一般論じゃないか

(いちじていしをむししたさきではらっとがしんでいた)

一時停止を無視した先では鼠が死んでいた

(あいまいなすぴーかーむじゅんてんはないか)

曖昧な話者　矛盾点は無いか？

(かんじょうづたいにもえあがったあとのはいはだれがうめてくれるんだ)

感情伝いに燃え上がった後の灰は 誰が埋めてくれるんだ？

(なんどくりかえしたこてんしばいじゃないか)

何度繰り返した　古典芝居じゃないか

(しこうていしにくみしたさきではらっとがしんでいた)

思考停止に与した先では鼠が死んでいた

(げんろんのじゆうがあけてねこもしゃくしもじょうだんにたっちゃって)

言論の自由が明けて猫も杓子も 上段に立っちゃって

(いまいるたちばたもつだけのためむちですなおなねずみかくほして)

今いる立場保つだけのため 無知で素直な鼠確保して

(それっぽいいっぱんろんならべあげて)

それっぽい一般論並べ挙げて、

(うそばっかいっちゃって)

嘘ばっか言っちゃって

(どろぼうねこわたしいじょうにわたしのことわかってるなんていえるとでも)

泥棒猫、私以上に私のこと わかってるなんて言えるとでも？

(ねぇ)

ねぇ

(ねぇ)

ねぇ

(ねぇ)

ねぇ

(ねぇ)

ねぇ

(ねぇ)

ねぇ

(ねぇ)

ねぇ

(ねぇ)

ねぇ

(ねぇ)

ねぇ

(ゆめをこわしてはいけないので)

夢を壊してはいけないので

(きみのしわざだといってやった)

君の仕業だと言ってやった

(あいまいなすぴーかーむじゅんてんはないか)

曖昧な話者　矛盾点は無いか？

(かんじょうづたいにもえあがったあとのはいはだれがうめてくれるんだ)

感情伝いに燃え上がった後の灰は 誰が埋めてくれるんだ？

(あくたーかついだこてんしばいじゃないか)

アクター担いだ古典芝居じゃないか

(しょはんひっくりかえしてみたららっとがしんでいた)

初版引っ繰り返してみたら鼠が死んでいた

(まんぜんなじゆうかしりょあるふじゆうか)

漫然な自由か？思慮ある不自由か？

(しゅみのよさというものはものごとをきょうちょうしないことにあるのか)

「趣味の良さというものは物事を 強調しないことにある」のか？

(かんじんなとこはみないちまいおくにあるのさ)

肝心なとこは皆　一枚奥にあるのさ

(うたがうことほうきしたでもくらっとがしんでいた)

疑うこと放棄した民主主義者が死んでいた

(そらはさむけだっていた)

空は寒気立っていた