少女A

(ぼくのいのちっつったってだれのいのちっつったって)

僕の命っつったって 誰の命っつったって

(ときときどきこうへいにさばかれるもんなんでしょ)

時時々 公平に 裁かれるもんなんでしょ

(くらいそらにやってきたうつをつれてやってきた)

暗い空にやってきた 鬱を連れてやってきた

(ときどきあめそうけいにたよりきりだどうしよう)

時々雨 総計に 頼り切りだ どうしよう

(くちるまでのあいぞうをくちるまでのあいぞうを)

朽ちるまでの愛憎を 朽ちるまでの愛憎を

(のみこむきみかんたんにほほえむきみどうして)

飲み込む君 簡単に 微笑む君 どうして

(ことばをかくあいまいにことばをかくあいまいに)

言葉を書く 曖昧に 言葉を書く 曖昧に

(つたわりきらんないからきみだけをさしんじて)

伝わりきらんないから 君だけをさ 信じて

(すててきたゆめをあつめて)

捨ててきた夢をあつめて

(ちょっとちょっとまちがえたから)

ちょっと ちょっと 間違えたから

(ああ「ときにときにつまずいたって」)

ああ 「時に 時に 躓いたって」

(さむいさむいさむいさむいさむい)

寒い 寒い 寒い 寒い 寒い

(さむいさむいさむいさむいさむい)

寒い 寒い 寒い 寒い 寒い

(さむいさむいさむいさむいいいよらないで)

寒い 寒い 寒い 寒い 言い寄らないで

(ああきみのきみのきみのこえが)

ああ 君の 君の 君の声が

(とおいとおいとおいとおいとおい)

遠い 遠い 遠い 遠い 遠い

(とおいとおいとおいとおいとおい)

遠い 遠い 遠い 遠い 遠い

(とおいとおいとおいとおいきずつけないで)

遠い 遠い 遠い 遠い 傷つけないで

(なんばんめでもなんばんめでも)

何番目でも 何番目でも

(ぼくがぼくであるために？)

僕が僕であるために？

(ちぎりあつめもってきたちぎりあつめもってきた)

契り集め持ってきた 契り集め持ってきた

(あのひのまちがいをのみこむのがくるしくて)

あの日の間違いを 飲み込むのが苦しくて

(くちるまでのあいぞうをくちるまでのあいぞうを)

朽ちるまでの愛憎を 朽ちるまでの愛憎を

(のみこむきみかんたんにほほえむきみどうして)

飲み込む君 簡単に 微笑む君 どうして

(「こどもだましのはなふたつ」)

「子供だましの花ふたつ」

(きっときっとあきらめたから？)

きっと きっと 諦めたから？

(ああとおいゆめをおいかけてさ)

ああ 遠い夢を追いかけてさ

(はやいはやいはやいはやいはやい)

早い 早い 早い 早い 早い

(はやいはやいはやいはやいはやい)

早い 早い 早い 早い 早い

(はやいはやいはやいはやいおいつけないよ)

早い 早い 早い 早い 追いつけないよ

(すてきれずのこしたおもいが)

捨てきれず残した思いが

(にくいにくいにくいにくいにくい)

憎い 憎い 憎い 憎い 憎い

(にくいにくいにくいにくいにくい)

憎い 憎い 憎い 憎い 憎い

(にくいにくいにくいにくいゆるされないの？)

憎い 憎い 憎い 憎い 許されないの？

(ああゆめをゆめをみてたはずが)

ああ 夢を 夢を見てたはずが

(こわいこわいこわいこわいこわい)

怖い 怖い 怖い 怖い 怖い

(こわいこわいこわいこわいこわい)

怖い 怖い 怖い 怖い 怖い

(こわいこわいこわいこわいちかづかないで)

怖い 怖い 怖い 怖い 近づかないで

(あいことばをくりかえすだけ)

合言葉を繰り返すだけ

(さむいさむいさむいさむいさむい)

寒い 寒い 寒い 寒い 寒い

(さむいさむいさむいさむいさむい)

寒い 寒い 寒い 寒い 寒い

(さむいさむいさむいさむいおねがいだから)

寒い 寒い 寒い 寒い お願いだから

(なんばんめでもなんばんめでも)

何番目でも 何番目でも

(ぼくがぼくであるために．．．)

僕が僕であるために...