深海少女

(かなしみのうみにしずんだわたし)

悲しみの海に沈んだ私

(めをあけるのもおっくう)

目を開けるのも億劫

(このままどこまでもおちていき)

このままどこまでも堕ちて行き

(だれにもみつけられないのかな)

誰にも見つけられないのかな

(どこへむかい、なにをすれば)

どこへ向かい、何をすれば？

(ふとさしこむひとすじのひかり)

ふと射し込む一筋の光

(てをのばせばとどきそうだけど)

手を伸ばせば届きそうだけど

(なみにさらわれてみうしなった)

波に拐われて見失った

(あれはいったいなんだったのかな)

あれは一体なんだったのかな

(あたたかくてまぶしかったの)

あたたかくて眩しかったの

(むいしきのかうんたーいるみねーしょん)

無意識のカウンターイルミネーション

(うそつきはだれ？)

嘘つきは誰？

(しんかいしょうじょまだまだしずむ)

深海少女 まだまだ沈む

(くらやみのかなたへとじこもる)

暗闇の彼方へ閉じこもる

(しんかいしょうじょだけどしりたい)

深海少女 だけど知りたい

(こころひかれるあのひとをみつけたから)

心惹かれるあの人を見つけたから

(ひるもよるもなかったこのばしょ)

昼も夜も無かったこの場所

(なのにねむれないよるはつづく)

なのに眠れない夜は続く

(じゆうのはねをおおきくひろげて)

自由の羽を大きく広げて

(およぐあなたはきれいでした)

泳ぐあなたは奇麗でした

(そしてまたひかりはふりそそぐ)

そしてまた光は降りそそぐ

(みとれていたらめがあった)

見とれていたら目が合った

(きづいてこっちをふりかえるあなたにうそつきなわたし)

気付いてこっちを振り返るあなたに 嘘つきな私…

(しんかいしょうじょわざわざしずむ)

深海少女 わざわざ沈む

(くらやみのさなかにあかいほお)

暗闇のさなかに赤い頬

(しんかいしょうじょはだかのこころをみせるゆうき)

深海少女 ハダカの心を見せる勇気

(くろいうみがまだゆるさない)

黒い海がまだ許さない

(こんなにふくはよごれてしまった)

こんなに服は汚れてしまった

(えがおもみにくくゆがんでいった)

笑顔も醜くゆがんでいった

(だれにもあわせるかおなんてないの)

誰にも合わせる顔なんて無いの

(もうほっておいてよ！)

もう放っておいてよ！

(こえにならないきもちがあふれてとけた)

声にならない気持ちが溢れてとけた

(つぎのしゅんかん、きみがとつぜんすがたをけした)

次の瞬間、君が突然姿を消した

(しんぱいしょうのかのじょはあせる)

心配性の彼女は焦る

(やみがかれをかくしひとりきり)

闇が彼を隠しひとりきり

(げんかいしょうじょそのてをのばす)

限界少女 その手を伸ばす

(ほらね、きみもすてきないろをかくしてた)

「ほらね、君も素敵な色を隠してた」

(しんかいしょうじょうでをひかれる)

深海少女 腕を引かれる

(うたうしゅくふくのまりんすのー)

歌う祝福のマリンスノー

(しんかいしょうじょもっとしりたい)

深海少女 もっと知りたい

(こころひかれるあのひとをみつけたから)

心惹かれるあの人を見つけたから

(このうみをでていまとびたつの)

この海を出て 今飛び立つの